皆さんセミノールというフルーツはご存知でしょうか?
セミノールは最近注目されている、ちょっぴり高級感のある柑橘類です。
濃厚な果汁がたっぷりで、さわやかな香りと芳香が楽しめます。
目次
セミノールってどんなフルーツ?
セミノールは温州みかんに似ていて、皮がつるっとしていて鮮やかな赤褐色をしています。
重さは150~200g程で果汁の量が多いのが特徴です。
セミノールはダンカングレープフルーツとダンシータンゼリンという2種類の柑橘を交配させてできました。
ダンカングレープフルーツという品種はグレープフルーツの原型というか、最初のグレープフルーツです。
ダンシータンゼリンは、アメリカのオレンジの一種で濃いオレンジ色をした香りが強い柑橘です。
セミノールは文字通りアメリカ産のフルーツです。
それぞれの特徴を活かし、みずみずしくて芳醇な香りを持ち合わせています。
日本では主に、和歌山、大分、三重で栽培されています。
地域によって「サンクイーン」とか「紅小夏」とも呼ばれています。
おいしいセミナールはどうやって選ぶの?
セミナールを選ぶには、色が濃く鮮やかで、皮は張りやツヤがあるものを選びます。
また、手に持ってみてずしりと重いものがお薦めです。重いのは水分が多い証拠です。
皮がゴツゴツしていたり、皮が実から浮いている「浮き皮」の状態のものは味が落ちます。
セミノールの食べ方は?
セミノールは果汁が多いので、普通のみかんのように皮を手で剥くと果汁が飛び出てきて、ベトベトになってしまいます。
そこでお薦めの食べ方は、オレンジやネーブルを食べる時のような「スマイルカット」です。
まず、セミノールを上下に半分にカットし、それを櫛形に1/4のサイズに切ります。するとにっこり笑ったスマイル形になります。
皮と実が剥がれにくいため、間に切り込みを入れておけば、食べやすくなります。
また、半分にカットした状態でスプーンですくって食べれば、手を汚さずにスマートな食べ方ができます。
セミノールの保存法はどうすればいいの?日持ちさせるコツは?
セミノールの冷蔵庫保存はあまりお薦めできません。
セミノールの特徴でもある、水分がとんでしまいシワシワになり、酸味が増しやすいからです
もし、冷蔵するようでしたら、乾燥しないようにポリ袋に入れて冷蔵します。
ただし、夏場とか暑い時期は冷蔵庫でないと持ちません。その場合、ヘタを下にしてなるべく圧力がかからないようにした方がいいでしょう。
セミノールを通販や産直なので手に入れると、キロ単位となります。
セミノールの日持ちは常温で1週間です。
まず、保存場所として陽の当らなくて通気性があって、湿気のない冷暗所に置きます。
間違っても、暖房の効いた部屋とか暑くなるような処は避けてください。
ダンボールで送られて来て上から順に食べていくと、下の方が痛んでいる時があります。
圧力がかかった部分から傷んできますので箱の中で時々、入れ替えが必要です。
傷んできたセミノールがあったら、取り除きましょう。そのままにしておくと、その周りから腐ってきます。
もし腐ってきたセミノールがあったら、腐っている部分だけ取り除けば、他の部分は食べられます。
セミノールを日持ちさせるには、通気性を良くするのが一番なので、メッシュ素材のカゴに移し換えましょう。
カゴがなかったら、ダンボールの底に新聞紙を敷いて、側面やフタに穴を開け通気性を良くします。
新聞紙は湿気を取る役目をしてくれます。
圧力がかかった部分から傷んでくるので、カゴに入れる際はヘタをしたにして保存し、圧力がかからないようにします。
セミノールを追熟させると甘くなる!
フルーツは店頭で売られているのが食べ頃のものと、少し日数をおいてから食べ頃になるものとあります。
ぶどうやビワは前者に当たり、後者の代表的なものにバナナがあります。
店頭で緑色のバナナを見かけたことがあろうかと思います。
セミノールのような柑橘類もバナナ程ではありませんが後者の部類です。
元来、柑橘類は採取してから数か月、保存してから出荷します。
これは果実を果樹に放置したまま、冬を迎えると霜が降りて果実が腐ってしまうため、霜が降りる前に収穫して追熟させるのです。
追熟とは果実を収穫後、一定期間保存して熟成を待つことです。
店頭に並んでいるセミノールは、まだ食べ頃にはならないケースがほとんどなので、買ってきたセミノールを追熟させます。
ぶつぶつ穴を開けたビニール袋にセミナールを入れて、日光に当てると早く甘くなります。
外見が多少悪くなりますが、そのまま直接陽に当てても追熟は可能で3~5日で甘みがぐっと増します。
もっと早く甘くさせたければ、りんごと一緒に袋に入れることをお薦めします。
リンゴ1個に対し、セミナール2~3個を密封したビニール袋に入れます。すると、数時間で甘くなります。
これはリンゴが出すエチレンガスがセミナールの中のでんぷん質を、糖分に分解させるからです。
ウソのような話ですが、実際試してみてください。
ただし、リンゴの種類によってはエチレンガスをあまり出さないものもあります。
まとめ
セミナールの保存方や日持ちさせる方法を中心にご紹介してまいりました。
セミナールは果汁が多いのが特徴の柑橘で、いつものオレンジではなく、ちょっぴり贅沢したい時にお薦めなフルーツです。
スーパーで手に入らなければ、通販で購買が可能です。
保存は通気性の良い場所を選んで保存することが大切で、カゴを使うのが最適です。
日光に当て追熟させると甘みを増します。数時間で甘みを増したければ、リンゴと一緒に袋へ入れます。バナナでも可能です。