果物は加熱すると栄養を失ってしまうと聞いたことありませんか?

しかし、これは全ての果物に当てはまることではないんです。

実は、みかんは加熱すると栄養価が高まる果物の代表でもあるんです。

そこで今回は、「みかんは加熱すると栄養は失う!実は増える?どっちなの?」についてお話したいと思います。

みかんは加熱すると栄養が失う?

黒板
みかんは加熱すると栄養を失ってしまうのでしょうか?

いいえ。みかんは加熱しても栄養を失うことはありません。安心してください。

逆にみかんは加熱すると甘くなります。それは、みかんの酸っぱさの原因であるクエン酸が加熱して温めていくと減っていく性質があるからです。

その為、加熱することにより、みかんの糖度は8から9にまで上がるんです。驚きですよね。

ビタミンCは加熱すると壊れるって本当?


確かに、ビタミンCは加熱すると壊れてしまう代表的な栄養素です。

しかし、みかんの場合は、加熱してもみかんの皮や中の薄い皮(袋)がビタミンCを守ってくれるので、ビタミンCを壊れにくくしてくれます。

その為、みかんを加熱する際には、皮ごと加熱するようにしましょう。

みかんを焼く!焼きみかんが栄養豊富って本当?


実は嬉しいことに、みかんは加熱することにより、栄養を失うどころではなく、逆に栄養が増えるんです。

そしてなんと、みかんをただ焼いただけで作れてしまう、「焼きみかん」。これが栄養豊富なんです。

なぜかというと、漢方で「陳皮」とも呼ばれて有名な、みかんの皮の栄養を摂取することができるからです。

みかんの皮は、一般的にみかんを食べる時には剥いて捨てられてしまいます。

しかし、皮ごと焼いて作った焼きみかんを食べると、みかんの果肉よりも栄養が豊富な皮を食べることができるのです。

このみかんの皮には、ポリフェノールの一種である「ヘスペリジン」が含まれていて、コラーゲンの合成の促進や、血流の改善などの働きをしてくれます。

また、「βクリプトキサンチン」という発がん抑制効果が高い栄養素も含まれています。この栄養素は、骨粗鬆症や糖尿病予防の効果もあります。

更には、コレステロール値を下げる働きや胃腸環境を良化させてくれる効果も期待できるんです。

焼きみかんの作り方は?

ポイント
焼きみかんの作り方は簡単です。是非一度試してみてください。

① みかんをきれいに洗いましょう。できれば無農薬のみかんが良いですが、そうでない場合は、熱めのお湯に1~2分程度漬けてから、水分をきれいにふき取りましょう。

② オーブントースターで、10~15分程度焼きましょう。魚焼きグリルやフライパンなどで焼くのもおすすめです。

みかんジュースって実は生ではなくて加熱しているって本当?

考える女性
そして、私達が一般的に飲んでいる市販のみかんジュースのほとんどは、生ではなく加熱されています。

これは、生のみかんジュースは保存に向かないからです。

その為、みかんジュースのほとんどは雑菌がいなくなる最低の温度で、できる限り最短の時間で加熱処理して生産されています。

みかんジュースだけでなく、みかんの缶詰などの製造工程の中にも、必ず加熱工程があります。

まとめ

今回は、「みかんは加熱すると栄養は失う!実は増える?どっちなの?」についてお話してきました。

みかんは加熱すると栄養を失うのではなく、むしろ、栄養価が豊富な皮も食べることができるようになるため、栄養を豊富に摂取することができます。

焼きみかんの作り方はとても簡単です。是非、無農薬のみかんを見つけたら、焼きみかんを作って、皮ごと食べてみてください。

驚きの甘みと、なんとも言えない皮の風味がクセになるはずですよ。

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