柑橘類の文旦は様々な栄養価が豊富で、とても体に良いものです。
しかし、それらの栄養素はダイエットについてはどのように働きかけてくるのでしょうか?
文旦はダイエット向きの果物なの?それとも太るの?
まずは文旦自体について、栄養やエネルギーなどの詳細をご紹介します。文旦は100gあたり38kcalとカロリー低めです。
だいたい文旦を一個食べると250gくらいになりますので、そうカロリーは約95kcalほど。これは柑橘類の中でもヘルシーな部類に入ります。
さらに糖質を見ていきましょう。糖質は100gあたり8.9gで、一個あたりではおよそ22gになります。
一般的に糖質制限などでは一食当たりの糖質量は40gくらいとされていますので、文旦の糖質は決して低くはありません。
栄養面からみていくと、文旦には三田民C、シネフィリン、クエン酸、ペクチン、ナリンギン、GABA、葉酸、ビタミンE、カルシウム、マグネシウム、リン、カリウム、鉄など様々な成分が含まれています。
文旦はダイエット向きだと考える人の意見は?
文旦がダイエットに向いている、という意見の中には「文旦の栄養素が有効である」というものが多いようです。
まずビタミンCからみていきましょう。ビタミンCには美肌や抗酸化作用の他に、脂肪細胞にエネルギーを与えないという特性があります。
ビタミンCは基本的に細胞の代謝を上げる作用がありますが、脂肪細胞に対してはエネルギーを取り入れるのを防ぐような働きかけをします。
これによって脂肪細胞の成長を妨げ、脂肪細胞が大きくなるのを防いでくれます。
さらにレプチン(満腹感を感受するホルモン)の分泌を減らす作用も期待できます。
満腹感のホルモンが減るともっと食べてしまうのでは?と思われがちですが、現代社会ではレプチンの過剰な分泌により、感受性が鈍くなってきているんだそうです。
そこであえてレプチンを減らすことによって、より感受性を敏感にすることが期待できるんです。
次にペクチンです。この栄養素には整腸作用があり、便秘の解消などに効果が期待できます。
ペクチンにはダイエットの基本である、体の中から綺麗にするという効果がありそうですね。
さらに苦み成分のもとであるナリンギンは、中性脂肪に働きかけて分解してくれる作用があります。
さらに食欲抑制にも効果がありますので、文旦の栄養素の中で一番ダイエットに近しい栄養素ともいえます。
文旦は太ると言う人の意見は?
反対に、「文旦はダイエットに向かない」という意見も見かけました。いったいどのような部分がダイエットに不向きなのでしょうか?
まず第一に、低カロリーであることです。意外かもしれませんが、必ずしも低カロリーだからと言ってダイエット向きであるとは言えないんです。
文旦は低カロリーですが、腹持ちが悪いところがあります。つまり、文旦をメインに食べてダイエットしようとしてもすぐにお腹がすいてしまうことになります。
いくら文旦のナリンギンが食欲抑制に働きかけていても、物理的にお腹がすいてしまうのはどうしようもありません。
文旦を食べた後で間食が増えてしまったりして、結局太ってしまったというエピソードもありました。
また、文旦も果物なので当然果糖が含まれています。果糖は血糖値を上げにくいので太りにくいという説もありました。
ですが、最近では果糖をとりすぎることで中性脂肪や皮下脂肪を蓄えることになってしまうという説もあります。
私はこう思う
実際に、私の知人にも果物はビタミンがあってヘルシーだからと大量に食べた結果かなり太ってしまったというケースがありました。
果物の働きかける栄養素よりも摂取したエネルギーや糖分がはるかに上回ってしまったからではないかと思います。
しかし、文旦がダイエットに心強い栄養素を持っていることも事実なので、やはり食べ過ぎないことや食べ方の工夫が重要なのではないかと考えます。
つまり、文旦のみに頼るのではなく、文旦をサポートとして活用すると良いのではないでしょうか。
例えばサラダに混ぜて食べる、食後のデザートにするなどのやり方で食べれば物理的に他過ぎる心配もありません。
また、少し脂の多い食事などと一緒に食べれば脂肪の分解やさっぱりした後味で満足感が得られるはずです。
その果物でも当てはまることですが、過剰摂取で体に良いことはあまりないと言われています。
適
まとめ
文旦のダイエット効果についてご紹介しました。効果があるという意見も効果がないという意見もどちらもつい「なるほど」と言ってしまうような内容でした。
これらの情報をもとに、二つを比べてどのように文旦を食べるのがベストなのかを見つけられれば、ダイエットにはかなり効果が出そうですよね。