西洋梨というと、フランス原産のラ・フランスが最も有名ですが、他にも西洋梨はたくさんあります。
その中でも、アメリカのニューヨーク生まれの交配種である「オーロラ」は、最も「ラ・フランス」に似た味わいとも言われる品種でもあります。
オーロラとは?
オーロラは、1950年にアメリカのニューヨーク州立農業試験場において、「マルゲリット・マリーラ」と「バートレット」という品種の交配で生まれた交配種です。その後、1964年に「オーロラ」と命名されました。
それぞれの品種の特徴をあわせ持った品種で、早生品種であるのは「バーレット」由来であり、大玉サイズのところは「マルゲリット・マリーラ」から由来しています。
日本に渡ってきたのは、昭和58年(1983年)で、比較的新しい品種です。
オーロラの味や形などの特徴は?
オーロラは、1つの果実の大きさが300~400g前後で、大き目でどっしりとした下膨れの形をしています。果皮は、熟す前は黄緑色で熟すと黄色になります。
しかし、果皮全体にサビが出て茶色っぽくなることから、色の変化が分かりにくいという特徴があります。
味は、優しい濃厚な甘みと爽やかな酸味があります。また、果肉はキメが細やかでジューシーで洋ナシ独特のざらざらとした食感はありません。
なめらかで、柔らかく、口の中で一気にとろけていきます。完熟したときの香りは、とても芳醇で甘い香りが広がります。
熟すと一気に香りが広がるため、食べごろは見た目よりも香りで判断しやすい西洋梨です。また、軸の付け根を触って柔らかく感じたら、食べごろのサインです。
ラ・フランスとどう違うの?
オーロラは、西洋梨の代表と言われる、「ラ・フランス」とどのように違うのでしょうか?
まずは、大きさです。ラ・フランスよりもオーロラの方が一回り大きいです。
また、形はというと、ラ・フランスはごつごつとしたじゃがいものような形なのに対し、オーロラは、でっぷりとした下膨れ型をしていています。
また、味においては、ラ・フランスの方が若干甘みが強いです。
オーロラの旬の時期と主な産地は?
オーロラの旬の時期は、ラ・フランスなどよりも早い、9月中旬から9月下旬で、早生種の西洋梨です。
西洋梨の中で、1年で最も早く旬を迎える品種の1つです。その為、多く西洋梨ファンが待ちわびていると言われている時期が、オーロラの旬です。
また、オーロラの主な産地は、生産量第1位の山形県で、全生産量の50%以上を占めています。そして、次に第2位が北海道、第3位が長野県と続きます。
まとめ
今回は、「オーロラという西洋梨の味などの特徴は?」についてお話してきました。
オーロラは、西洋梨の代表とも言われる「ラ・フランス」とは異なる点もありますが、最も「ラ・フランス」に似た西洋梨とも言われています。
オーロラは、早生種で、一年の内で最も早く旬の時期を迎える西洋梨の1つである為、ファンが心待ちにしている品種でもあります。
是非、西洋梨の早生種、「オーロラ」を味わってみてください。