秋は梨の美味しい季節でもありますよね。

みずみずしさとシャリシャリ感、芳醇な香りと魅力が満載ですよね。

さて梨にも多くの品種がありますが、どの種類が甘みがあって大きいのかなんてわからないですよね。

そこで今回は【梨の種類一覧!甘い品種や大きい品種とは?】についてご紹介致します。

青梨の種類一覧

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秋麗梨

秋麗は大人気品種「幸水」と「筑水」の交配によって1982年に誕生し、2003年に品種登録された品種です。

糖度が13度以上と比較的高めになっており、梨の甘さを存分に楽しめます。

熊本県が主な産地でブランド品としても人気があり、8月中旬~9月上旬に旬を迎えます。

越後錦

越後錦は「二十世紀梨」と「天の川」の交配によって誕生した品種で、とにかく大きさが特徴的です。

梨の平均的な大きさは350g程となっていますが、越後梨は1000~1500gの大きさになる品種です。

大きさっぱりとした味わいだけでなく、さっぱりとした味わいで人気の品種となっています。

香梨(かおりなし)

香梨は神奈川県平塚市で1953年に「幸水」と「新興」の交配によって誕生した品種です。

正式名称は「平塚16号」ですが、リンゴのような香りが楽しめるとして「香梨」として親しまれています。

大きさが700gと一般的な梨の倍近い大きさがありながらもバランスの整った甘酸っぱさが魅力的な品種です。

二十世紀梨

二十世紀梨は1888年に千葉県松戸市にて実家が梨園の松戸覚之助氏が親戚宅で見つけた苗木を実家に持ち帰った事で誕生した品種です。

名前の由来は「二十世紀を代表するような梨になってほしい」という事で名付けられています。

読み方は「にじゅっせいきなし」ではなく、「にじっせいきなし」です。

鳥取県の特産品としても人気が高く、酸味が抑えられている品種です。

ゴールド二十世紀梨

ゴールド二十世紀梨は二十世紀梨に放射線をあてた事で突然変異によって誕生した品種です。

酸味がほとんど含まれていないので、甘味を存分に楽しめる上、シャリシャリとした食感が魅力的です。

サンセーキ

サンセーキはニ十世紀梨に袋を被せないで栽培した無袋栽培の二十世紀梨です。

無袋栽培なので、日光を十分に浴び甘味が蓄えられています。

夏さやか

夏さやかは鳥取県果樹野菜試験場にて「八雲」と「おさ二十世紀」の交配によって2008年に誕生した品種です。

ほんのりと酸味が含まれているので、梨本来の甘酸っぱさが味わえます。

食感もよくジューシーな果汁が溢れ、鳥取県のオリジナル品種として親しまれています。

なつひめ

なつひめは「筑水」と「おさ二十世紀」の交配によって、1989年に鳥取県の果樹野菜試験場で誕生し、2007年に品種登録された品種です。

酸味はほとんど感じられないので濃厚な甘味が楽しめます。鳥取県のオリジナル品種としてブランド梨として人気が高まっています。

一定の基準をクリアした梨だけが「なつひめ」として出荷されており、贈答用としても人気があります。

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幸水梨

幸水梨は1959年に「菊水」と「早生幸蔵」の交配により果樹研究所で誕生した品種です。

幸水は「豊水」、「南水」ともに「梨の三水」の一つでもあり、みずみずしさがバツグンの品種です。

梨の品種の中でも、生産量はトップクラスとなっており、梨が出回る時期には必ずと言っていいほど見かける事ができる品種です。

豊水梨

豊水梨は「幸水」と「イ-33」の交配により、1972年に品種登録されている品種です。

とても人気がある品種で、幸水に次いで2番目に栽培量が多い品種となっています。

たっぷりの果汁とバランスのとれた甘酸っぱさが人気の秘訣となっています。

菊水梨

菊水梨は「太白」と人気品種でもある「二十世紀」の交配によって1927年に誕生した品種です。

糖度が15度程と非常に高く、梨の甘味を存分に楽しめる品種です。

誕生当初は「日持ちしない」という性質の為、定番品種になれませんでしたが、糖度の高さが注目され、人気種となったのです。

南水梨

南水梨は1990年に長野県南信農業試験場にて「新水」と「越後」の交配により誕生しました。

南水梨は酸味がほとんど含まれていない上、糖度が15度もあり、甘味を存分に楽しめる品種です。

「南水」という名前は南」は「南信農業試験場」にて誕生した事から、「水」は親品種にあたる「新水」のようにみずみずしい梨に育って欲しいとの願いから「南水」と名付けられています。

愛甘水

愛甘水は愛知県安城市にて梨園を営む猪飼孝志氏によって1990年に品種登録されている品種です。

「愛甘水」ってどのように読むのか分からない方も多いと思われますが、愛甘水の正式な読み方は「あいかんすい」と読みます。

甘みがありながらも程よい酸味が含まれており、さっぱりとした味わいが魅力的です。

あきあかり

あきあかりは「162-29」と「平塚17号」の交配によって1984年に農林水産省果樹試験場で誕生し、2003年に品種登録された品種です。

シャリシャリ感が楽しめ、糖度は平均的ですが、酸味が抑えられているので、しつこさのない甘味が特徴的です。

秋甘泉

秋甘泉は「おさ二十世紀」と「豊水」の交配により、2009年に品種登録された品種です。

秋甘泉の読み方は「あきかんせん」と読みますが、正しく読める方はほとんどいらっしゃいませんよね。

糖度が15度以上と高い糖度を誇り、シャリシャリ感も存分に楽しめます。

鳥取県のブランド品種として高い人気がある品種です。

秋泉梨

秋泉梨は「新星」と「豊水」の交配によって秋田県果樹試験場で2009年に品種登録された品種です。

甘みと酸味のバランスが整った味わいで、重量が500g以上と大きめのサイズです。

秋栄

秋栄は鳥取大学にて「幸水」と「おさ二十世紀」の交配により1997年に品種登録された品種で、「あきばえ」と読みます。

鳥取県のオリジナルブランドとなっていますが、傷つきやすさや病気などさまざま理由によって生産者自体がとても少なく、鳥取県内でもごく僅かの流通量となっています。

しかし糖度が13度以上もあり、甘味の強い品種となっています。

あきづき

あきづきは茨城県つくば市の農研機構果樹研究所にて「新高」と「豊水」の交配によって誕生した品種と「幸水」の交配によって誕生した品種です。

あきづきは漢字で「秋月」と記載され、収穫時期が「秋」という事とまるでお月さまのような外観から秋月と名付けられています。

酸味はほとんど含まれておらず、糖度が13度もあり、甘味を存分に楽しめる品種となっています。

また重量が1個500gとボリューミーなので、梨好きには堪らない品種です。

愛宕梨

愛宕梨は昭和初期ごろに「二十世紀梨」と「今村秋梨」の交配によって誕生したのではと考えられている品種です。

愛宕山(現在の東京都)にて誕生した事で愛宕梨と名付けられています。

愛宕梨は「日本一大きい梨」とも言われていて、小さい物でも1㎏程ですが大きい物だと2㎏を超える物もあります。

王秋梨

王秋梨は農研機構果樹研究所にて「慈梨(ツーリー)」という中国梨と「二十世紀梨」との交配によって誕生した品種に「新雪」という品種を交配させ2000年10月に品種登録された品種です。

王秋梨は10月下旬~1月上旬まで収穫が行われる品種となっており、冬でも食べられる品種となっています。

きらり梨

きらり梨は「おさ二十世紀」と「にっこり」の交配によって誕生した穂木を「長十郎」に高接ぎした事で誕生し、2007年に品種登録された品種です。

「きらり」という名前は「太陽の光を沢山浴びた梨」という事から名付けられており、甘みが十分に蓄えられた品種です。

重量が750g程と多品種よりも倍以上の大きさがあり、シャリシャリ感も楽しめます。

栃木県のオリジナルブランドとして高い人気を誇っています。

新甘泉

新甘泉は果樹野菜試験場にて「筑水」と「おさ二十世紀」の交配により2008年に品種登録された品種で、「しんかんせん」と読みます。

糖度が14度と非常に高いのですが、酸味もしっかりと含まれており、しつこさがない甘さです。

鳥取県のオリジナル品種として、県民から親しまれている品種です。

新興梨

新興梨は新興梨は新潟県農事試験場にて1941年に誕生した品種です。

誕生当初、「二十世紀」と「今村秋」の交配によって誕生したと考えられていましたが、DNA検査によって「二十世紀」と「天の川」と判明されています。

甘さと酸味のバランスがよく、1個の重量が500gとボリューム満点。

お尻の部分がゴツゴツとしているので、逆さの状態で売られている事が多い品種です。

新雪梨

新雪梨は1949年に新潟県にて「晩三吉」と「今村秋」の交配により誕生した品種です。

新雪梨の名前の由来は明確には明らかにされていませんが、新雪が降り出す11月頃から12月頃が収穫時期になっている事や新雪のように真っ白い色合いとなっている事が名前の由来とされています。

糖度が高い品種ではありませんが、酸味がほとんど含まれていないので、スッキリとした甘味が楽しめる品種です。

多摩梨

多摩梨は東京都農業試験場にて「幸水」と「祇園」の交配によって1971年に品種登録された品種です。

糖度が13度と早生種の中でも高く、甘味を楽しみたい方から人気の品種となっています。

名前に「多摩」と付いており、かつては東京都や神奈川県での栽培がメインとなっていましたが、現在は青森県が主な産地となっています。

新高梨

新高梨は天の川」と「今村秋」の交配によって誕生したと考えられていましたが、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構の調査により「天の川」と「長十郎」の交配によって誕生した品種です。

糖度が12度と高い上、1個の重量が600~800gと大きなサイズの品種となっています。

高知県高知市針木にて「まるはり」という名前でブランド展開もされており、甘味を存分に楽しめる品種です。

にっこり梨

にっこりは栃木県農業試験場にて「新高」と「豊水」の交配により誕生し、1994年に品種登録された品種です。

「にっこり」という名前は栃木県の観光名所「日光」と中国語で梨を意味する「リー」から名付けられています。

1個の重量が700gと大きめのサイズで、しつこさのない甘酸っぱさが魅力的です。

晩三吉

晩三吉は江戸時代に新潟県中蒲原郡両川村で、「早生三吉」の変異種として誕生したと言われている品種です。

「晩三吉」は「おくさんきち」と読み、難しい読み方となっています。

サイズは500g~1㎏とカナリ大きいサイズですが、酸味が強い品種となっているので、甘味の強い品種を食べ慣れている方は「酸っぱい」と感じてしまうかもしれません。

あとがき

梨にはこれほどまでに沢山の品種があり、どの品種がお好みですか。

甘みが強い物もあれば、大玉な物、酸味の強い品種とさまざまですね。

食べ慣れた品種も良いですが、食べた事がない品種を味わってみるのも楽しみとなりますね。

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