レモンの皮って栄養があるのか気になりますよね？果物や野菜って皮の方が栄養があることも多いですし・・・。
しかしレモンと言えば気になるのは農薬です。皮ごと食べたら人体に危険な可能性もあると思うと気軽に食べることができません。
目次
レモンの皮に含まれている栄養や期待される効能は？
レモンの皮には様々な栄養素が含まれています。まず果汁にも含まれているビタミンCですが、実は皮に含まれるビタミンCは果汁以上なんです。
さらにビタミンPと呼ばれるバイオフラボノイドも含有していて、この水溶性植物色素であるビタミンPは体内の毒素を排出する働きがあります。デトックスにぴったりの栄養素ですね。
レモンの皮は他にも肝機能を促進する栄養素を多く含んでいて、肝臓の神経やホルモンを活性化して肝臓で中性脂肪が作られるのを抑えて血液の循環を改善してくれるという嬉しい働きがあります。
カルシウムも豊富で、ビタミンCと共に強い骨を作るのに役立ちます。
健康だけでなく美容面にも嬉しい栄養素がたっぷり。レモンの皮で爪をこすると皮に含まれるクエン酸の効果でピカピカになるんです。
また、酵素もたっぷり含まれているので、皮をそのまま粉砕するとビタミンCと生酵素がたっぷりの美容パウダーができます。
外国産レモンは皮はできるだけ食べてはいけない！その理由は？
レモンの皮にこんなにたくさんの栄養があるとわかるとすぐに食べてみたくなりますよね。
ところがレモンの皮を食べるにも注意しなければならないことがあります。
なんとなく聞いたことがあるかもしれませんが、外国産のレモンは丸ごと食べてはいけないと言われていますよね。
というのも、外国産のレモンには「防かび剤」（防ばい剤、防腐剤とも表示されます）が使用されているからなんです。
外国産のレモンは輸入の際にかびたり傷んだりすることを防ぐために防かび剤を使用しています。
この防かび剤は他の農薬と違い、皮にまで浸透してしまっているので表面を洗うだけでは落とすことができません。
つまり、外国産のレモンの皮は洗っても防かび剤が付着したままということになります。
国産レモンの皮は安全なの？
外国産のレモンがだめなら、国産のレモンは大丈夫なの？と疑問をお持ちの方もいるかと思いますが、これについては結論から言うと「国産だから大丈夫」ということはありません。
国産のものであっても「無農薬」と表示されていない限りは農薬を使用していますので、そのまま食べることはできません。
ただし、国内の農薬は防かび剤と違って正しく洗うことで農薬を落とすことができます。
外国産のレモンについている皮から防腐剤は取り除ける？
それでは外国産のレモンについては皮を取り除いて食べるしか方法がないのでしょうか？防かび剤は絶対に取り除けないのでしょうか？
どうしても外国産のレモンの皮を使いたい方のために、実は防かび剤を取り除く方法があるんです。
手間を時間はかかりますが、この方法を使うと8～9割の防かび剤を取り除くことができます。
長時間茹でると除去できる？
防かび剤を除去する方法というのが、「茹でこぼし」です。
防かび剤はお湯に溶け出しやすい性質があるので、外国産のレモンを長時間茹でることで防かび剤を取り除く方法です。
この茹でこぼしにはレモンを丸ごと茹でる場合と皮だけで茹でる場合の二種類がありますが、皮だけで茹でたときの方が除去率は高いようです。
丸ごと茹でこぼす場合
1. 鍋に熱湯を沸かしレモンを入れる
2. レモン全体が熱湯に触れるように1分ほど菜箸などで転がす
3. ざるに開けて流水で洗い流す
4. 鍋の水を入れ替えてお湯を沸かし、もう一度レモンを入れて一分間転がす
レモンの皮のみ茹でる場合
1. レモンを皮だけにして、鍋に沸騰させたお湯に入れ15分茹でる
2. 皮を去るにあけてお湯を捨てる
3. 鍋に新しいお湯を沸かしてレモンの皮を入れ、15分茹でる
まとめ
レモンの皮には様々な栄養が含まれているので、皮ごと摂取したいですよね。
とはいえ無農薬でない限りレモンの皮には農薬がついているものがほとんどで、特に外国産は洗い流せない農薬がついているため皮を食べるのにもひと手間が必要です。
