レモンと言えば酸っぱくてビタミンCが豊富です。ビタミンCが体に良いというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そんなレモンがどんなふうに体に良いのか、食べ過ぎるとどうなるのか、レモンの効能について調べてみました。

レモンに含まれている栄養と期待できる効能は?

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レモンの100gあたりの栄養価は熱量54kcal、脂質0.7g、糖質7.6g、食物繊維4.9g、ビタミンE 1.6mg、ビタミンC 100mg、カリウム130mg、カルシウム6.7mgです。

レモンに含まれる栄養として特に代表的なものは「ビタミンC」と「クエン酸」です。他にもリモネンやペクチン、クエン酸など体に嬉しい栄養素が含まれています。

これらの中でもレモンに含まれる栄養として特に代表的なものは「ビタミンC」と「クエン酸」です。

ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲン合成に必須の水溶性ビタミンです。抗酸化作用があり、病気やストレスへの抵抗力を高めたり鉄の吸収を良くしたりします。

クエン酸はレモンのすっぱさのもとです。疲労回復のために必要なATPという物質を作る役割があります。

疲労回復効果

レモンのクエン酸は「クエン酸回路」というエネルギーを生成するための成分です。

このエネルギーを生成すると疲れにくくなったり、疲労を軽減することができます。

美肌効果

レモンのビタミンCとビタミンEの抗酸化作用によって活性酸素を無毒化し、美肌やアンチエイジング効果が期待できます。

血圧低下や生活習慣病改善

私たちが食べ物を消化する際に発生する酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」の二種類あります。

このうち消化酵素に負荷がかかると代謝酵素がうまく働かず、疲れや生活習慣病につながります。

しかし、レモンのクエン酸が消化を手助けすることで代謝酵素の働きを良くしてくれるので、生活習慣病の予防になります。

また、レモンのビタミンCは血液をサラサラにする効果も期待できるため、血圧の低下にも効果があります。

リモネンの香りがリラックス効果に

レモンの香り成分「リモネン」はリラックス効果があります。

レモンそのものの香りも効果的ですが、アロマなどによくレモンの香りが用いられているのでこちらも効果的です。

その他、レモンの嬉しい効能

その他にペクチンという食物繊維は水溶性のため、便に水分を与え排便を促すことから便秘の改善に役立ちます。

また、カリウムによる水分排出効果はむくみ対策に、毒素排出効果はデトックスにと、レモンは美容やダイエットに嬉しい効果もたくさんあります。

レモンを食べ過ぎると体に悪い?

ここまで見ているととにかく体に良さそうなレモンですが、たくさん食べるほど体に良いのでしょうか?食べ過ぎるといったいどうなってしまうのでしょうか。

腹痛や吐き気が?原因はビタミンCの過剰摂取?

レモンを大量に食べることによるビタミンCの過剰摂取で引き起こされる症状は、まず「腹痛」や「下痢」です。

ビタミンCは通常、多少多めに摂取したくらいでは尿と一緒に排出されますが、体内で分解できる量を超えて摂取してしまうと強制的に排出させるために腹痛や下痢を引き起こします。

ビタミンCのサプリを過剰摂取した際などは吐き気が現れることもあります。おおよその目安としては空腹時に2000mgのビタミンC摂取でごくまれに吐き気が引き起こされます。

胃が弱いと胃が荒れる?

ビタミンCは酸なので、空腹時や大量に摂取すると胃が痛くなることもあります。

胃腸が弱い方は大量の摂取や空腹時の摂取は控えるようにしましょう。

外国産は農薬が心配?

皮まで栄養がありそうなレモンですが、国産のものと外国産のものでは実は安全性が違います。

外国産のものは表面を洗っただけでは落とせない「防かび剤」が使用されているからです。

国産と外国産では輸入の過程で使用される農薬の種類が違うので、注意が必要です。

まとめ

レモンの栄養はこんなに様々な部分に効能があるとは驚きです。

体調を整える効果から美容効果まで、嬉しい効果がたくさんありますね。

とはいえやはり食べ過ぎは体に良くないようです。ご自分の体と相談しながら、レモンをおいしく食べたいですね。

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