レモンと言えばちょっとざらっとした黄色い皮が印象的です。ところがそんな黄色いレモンの皮に黒い点々が!

もしかしてレモンが傷んでしまったのではないかと心配になってしまいます。

そんなレモンの黒い点の原因や食べても大丈夫なのかどうかを調べてみました。

レモンの皮に黒い点がついている理由は?


レモンの皮に黒い点があると、なんとなく傷んでいるようなイメージが沸いてしまいます。

見た目があまり綺麗ではないので、食べても大丈夫かどうかが気になりますよね。

実は、レモンに黒い点がついているのには様々な原因があります。どうしてレモンに黒い点がついているのか見ていきましょう。

かいよう病

かいよう病とは、病原菌が気孔や果実の傷口から感染する病気です。

風傷やミカンハモグリガなどの虫による食害によって発病が助長されます。雨風による感染が多く、台風の後に急増する病気です。

防風やミカンハモグリガなどの駆除により予防します。発病すると商品価値がなくなりますので通常は加工品に使用されるケースが多いですが、自家栽培などでよくみられる症状です。

病気と名前がついていますが、人間が食べる分には害はありません。

黒点病

黒点病とは、かいよう病よりも細かい黒い斑点が特徴的です。黒点病の病原菌は枯れ枝に柄子殻を作りその中の胞子の形状で冬を越します。

気温が上がってくると雨粒と共に飛び散り、果実や葉に付着し、発芽から感染にいたります。果実や葉に付着するので、剪定や薬剤の散布で予防します。

こちらも発病すると商品価値がなくなりますが加工食品などに使用されていて、人間が食べても害はありません。

レモンに黒い点ができるその他の理由

教師の画像
病気そのものが原因となっている場合の他に、レモンの木にあるトゲが原因で果実が傷み黒や茶色に変色することもあります。

トゲで果実に傷がつくとその周りが腐っている状態になり、スカスカになってしまいます。

これは果実の周りにあるトゲを除去することで防げますので、果実の近くをチェックしてみましょう。

また、この場合でもトゲが当たったことによる傷口から上記の病気に感染する可能性もありますので出来るだけ早く対応してあげると良いでしょう。

また、たまにカビが生えてしまって黒く変色している場合もあります。この場合は表面をしっかり洗ったりかびた部分を切り落とすなど除去してから口にしましょう。

ただし、気になる方や心配な方は無理をせずに食べないという選択もお勧めします。

レモンの皮の黒い点は実は無農薬や低農薬の証拠?

ポイント
かいよう病や黒点病は人間が口にする分には害がなく、食べても問題のない状態です。しかし見た目が綺麗ではないためついつい避けられがちです。

ところが、実はこの見た目は農薬をあまり使っていないことの証明にもつながるんです。

レモンの表面に黒い点々が現れる病気は、主に虫がつくことによって感染することが多いです。

これは、裏返せば農薬を少なくしている、あるいは農薬を使用していないから虫が寄ってきやすいということですよね。

果実を守るために農薬を散布すれば綺麗な果実が育ち、商品価値が上がりますが農薬を使わず安心して口に入れたいという方にとってはこの黒い点々こそが安全の証とも言えます。

よく野菜や果実で「虫が食べるほど美味しい」という例えが使われますが、虫が食べに来られるほど農薬が少ないとも言い換えられそうですね。

まとめ

レモンの黒い点は病気と名前がついていますが食べても害がないようです。それどころか低農薬や無農薬になるほど発生しやすいなんて驚きです。

見た目は少し良くないかもしれませんが、味や品質については問題がないようですので、黒い点のあるレモンを見かけても特に心配することはありません。

深刻な場合を除いては美味しく食べられますので、味わってみてはいかがでしょうか。

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