栗
秋はさまざまな味覚の宝庫でもありますよね。

イガイガが特徴的な栗も秋を代表する味覚となっており、焼き栗やスイーツとして多くの方から食されています。

さて、栗にもあらゆる品種がありますが、「ぽろたん」という品種がある事をご存知でしょうか。

そこで今回は【ぽろたんという栗の品種とは?】についてご紹介致します。

ぽろたんとは


ぽろたんは茨城県つくば市の農林水産省果樹試験場にて「209-5」と「丹沢」の交配によって1991年に誕生した品種です。

品種登録は2007年10月と比較的新しい品種となっています。

ぽろたんは鬼皮がむきやすい栗!

教師の画像
栗は脳酷な味わいが溜まりませんが、そこにたどり着くまでが至難ですよね。

表面を覆っている硬い皮(通称鬼皮)が鉄壁の防御となり、爪や指先を痛めながら剥いている方も多いですよね。

しかし、ぽろたんは鬼皮をツルッと剥く事ができるので、手を痛めたり面倒さを感じずに皮が剥ける品種となっています。

ぽろたんの味の特徴は?


ぽろたんは1個の重量が30g程と和栗の品種の中でも大きいサイズで、色合いは赤みを帯びた茶色で光沢があり美しい外観となっています。

果肉は黄色く、ホロホロとした食感で強い甘味を楽しめます。

ぽろたんは氷温貯蔵すると美味しくなる?

ポイント
どんな食材でも収穫したてや旬の時期が最も美味しく味わえますよね。

しかしぽろたんは収穫時期に食べてもあまり美味しさを感じない品種なのです。

収穫したては糖度が4%となっており、あまり甘味を楽しむ事ができない状態となっています。

では、ぽろたんをもっと美味しくさせる方法がないのかきになりますよね。

ぽろたんは「氷温貯蔵」によって甘味をアップさせる事ができるのです。

氷温にて1~2か月程貯蔵させると、なんと糖度が8%にもアップさせる事ができるのです。

氷温貯蔵させたぽろたんは濃厚な甘みが凝縮され、口いっぱいに栗の甘味を楽しむ事ができます。

ぽろたんの旬の時期と主な生産地はどこ?

考える女性
ぽろたんは茨城県などで栽培が行われていますが、出荷量はまだ少ない品種です。

そんなぽろたんは9月に収穫が行われますが、もっとも甘味を楽しめる時期は10~11月頃となっています。

美味しいぽろたんの見分け方

ポイント
ぽろたんは濃厚な甘味が特徴的な品種ですが、そんなぽろたんをもっと美味しく食べるには選び方も重要ですよね。

そこで美味しいポロ単の選び方をご紹介致します。

・皮に張りとツヤがあるもの

・手に持った時ずっしりとした重みがあるもの

・表面に傷や穴が空いていないもの

上記の事に注意してより美味しいぽろたんを選んでくださいね。

あとがき

氷温貯蔵によって本来持っている甘味を存分に引き出す事ができるぽろたん。

焼き栗にすると濃厚な甘味と芳醇な香りが漂い食欲の秋を満たしてくれます。

10月から11月がもっとも美味しい時期となっていますので、是非味わって頂きたいと思います。

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