秋の味覚でもある栗はホクホクとした食感と濃厚な甘味がとても魅力的ですよね。

そんな栗にだって沢山の品種がある事をご存知でしょうか。

そこで今回は【和栗の品種はたくさんある!それぞれの特徴とは!】についてご紹介致します。

和栗の種類は豊富!

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筑波

筑波は1949年に岸根(がんね)と芳養玉(はやたま)の交配によって誕生した品種で、1959年に品種登録された品種です。

粒の大きさが30g程と大きめのサイズの品種でホロホロとした食感となっていて、甘みも強く人気が高い品種です。

また生産量が多く見込める点や病気や天候に左右されない安定した収穫が行える事で、主要品種にもなっています。

丹沢

丹沢は1959年に「乙宗(おとむね)」と「大正早生」の交配によって誕生した品種です。

北海道と沖縄を除くエリアで栽培されており、日本で2番目に生産量が多い品種ともなっています。

25g程の大きさですが、早生品種としては大きいサイズの品種です。

甘味や香気はあまり強くない品種ですが、早生種野中ではトップクラスの味わいや風味と言える品種です。

銀寄

銀寄は1753年の江戸時代中期に能勢町に広島から持ち帰った栗を植えた事で誕生したと言われている品種です。

名前の由来は江戸時代後期に大飢饉が発生した際、銀寄が高値で取引された事が由来となっています。

大きめのサイズで程よい甘味と強い香りが楽しめる品種です。

9月下旬~10月中旬が最も美味しい旬の時期となっており、渋皮煮がおススメな食べ方です。

利平

利平栗は岐阜県山県郡大桑村の土田健吉氏によって1940年に日本産の栗と天津甘栗としても人気が高い中国栗の交配によって誕生した品種です。

利平」というのは誕生者である土田氏の家号が「利平治」となっている事から名付けられています。

太平洋戦争時に枯れてしまいましたが、1本だけが残り、原木となり全国で栽培が行われるようになった品種です。

濃厚な甘味が特徴的で、「栗の王様」とも称されています。

石鎚

石鎚は1968年に「岸根」と「笠原早生」の交配によって誕生した品種です。

大きさは30g程で赤茶色の皮が特徴的です。

果肉は程よい硬さがあるので、甘露煮や渋皮煮がおススメな食べ方となります。

国見

国見は1983年に「丹沢」と「石槌」の交配によって誕生した品種です。

「国見」という名前は産地の一つでもある熊本県に聳え立つ「国見岳」から名付けられています。

果肉は黄色でホロホロとした食感で甘味や香りはあまり強くないので、加工品がおススメな食べ方となります。

岸根

岸根は岸根は山口県坂上村で誕生したとされている品種です。

平家の落ち武者によって誕生し、現在では山口県の特産品にもなっている品種です。

岸根は40g程の大きさがあり、かなり大きいサイズの品種となっています。

ぽろたん

ぽろたんは茨城県つくば市の農林水産省果樹試験場にて「209-5」と「丹沢」の交配によって1991年に誕生した品種です。

栗と言えば鬼皮と呼ばれる硬い皮が特徴的ですが、ぽろたんは手でも簡単に剥く事ができる品種となっています。

人丸

人丸は千葉県にて発見された品種で「幻の栗」とも言われています。

茨城県においても生産者は3名しかおらず、流通数も少なく高級品として重宝されています。

人丸を使ったマロンペーストは絶品として高級菓子店でも人気の品種です。

柴栗

柴栗は山に自生している栗の品種で縄文時代から食用とされてきたとされています。

品種改良が行われていない品種となっており、甘味や香りはそれ程強くありませんが、栗本来の味わいや風味が楽しめる品種です。

世界には大きく分けて4種類の栗が存在している!

ポイント

和栗

和栗は柴栗が原種となっている栗です。

100種類程の種類があり、渋皮が剥がれにくく果肉は割れやすい特徴があります。

西洋栗

西洋栗はイタリア、フランス、スペインなどの欧州にて栽培が行われており、西アジアが原産と言われている栗です。

中国栗

中国栗は中国華北地方が原産となっており、小粒で渋皮を剥きやすく、果肉はしまって割れにくい特徴があります。

アメリカ栗

アメリカ栗は北米が原産で1904年にニューヨークから発生した胴枯病でほとんどが壊滅してしまった栗です。

あとがき

栗には沢山の品種があり、世界中で食べられています。

甘みや香も異なり、さまざまな食べ方が楽しめます。

それぞれの栗を食べ比べてみるのも楽しみの一つですね。

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