「信山丸」と聞いて、何を思い浮かべましたか?武士でしょうか?それとも刀の名前でしょうか?

実はこれ、アンズの品種の名前です。

今回はこの勇ましい名前のアンズ、信山丸について紹介します。

信山丸とは

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「信山丸」と書いて「しんざんまる」と読みます。こちらは長野県農業関係試験場にて山形3号と呼ばれる品種をベースに開発された品種で、1980年(昭和55年)に完成しました。

アンズの品種は東洋系と西洋系の2種類に分類されます。信山丸は東洋系の品種のひとつです。東洋系の品種には他にも平和、新潟大実、山形3号、さつき、昭和などと呼ばれるものがあります。

アンズの原産地は中央アジアからヒマラヤ西北部にかけての地域、そして中国東部だといわれています。

この2つの大きな違いは改良による味の違いにあり、中央アジアからヨーロッパに伝わった品種は改良により甘くなり、西洋系と呼ばれるようになりました。

一方中国で育った品種は東洋系と呼ばれ、こちらは梅などとの交雑した影響もあり、酸味が強いものが多いようです。その為西洋種と比べると信山丸は酸味がやや強めです。

信山丸の色は濃い橙色で、大きさは40g~50g程度でアンズの中では小さいサイズです。果実の形は短い楕円形をしており、玉揃いはいいです。まるで昔話に出てくる木の実のように、小ぶりで可愛らしい形をしています。

また高級アンズや幻のアンズと呼ばれることもあります。信山丸は昔から作られている品種ですが、現在信山丸を育てている農家は少なくなっています。

また西洋種のハーコックと同じく、完熟状態が進むにつれて種子が果肉から離れてしまいやすい特徴を持っています。

その為果肉から離れた部分に雨水が入るとカビが生えてしまうことがあり、果実が裂けてしまうことがなかなかないながらも育成が難しいといわれています。

しかし甘さと酸味のバランスと香りがよく質がいいアンズの為、希少なアンズとなっています。

信山丸の味などの特徴は?


信山丸は甘さと酸味のバランスがいい品種の為、生食するにも加工するにも最適な品種です。いかにもアンズらしい甘酸っぱさと食感を持った品種といえます。

糖度は10%程あり、これはなんとイチゴに匹敵する甘さです。また橙色をした果肉は繊維が少ないながらしっかりした肉質で、食べ応えがあります。

そして杏仁の香り高く豊かな風味を持ち、フルーティーな香りを楽しむことができます。その為人気のある品種となっています。

信山丸の旬の時期は?


主な産地は長野県須坂市で、6月下旬~7月上旬に成熟期を迎えます。その為出荷は6月下旬頃から7月下旬にかけて行われます。

生のアンズは長くても2,3日以内に流通させないと追熟が進み腐ってしまいますが、加工しての流通も可能である為生食専用のアンズと比べると市場に出回る時期は少し長いです。

信山丸ってどうやって食べるのがおすすめ?

ポイント
信山丸はそのまま食べることもできますが、小粒で果肉がしっかりしている為、シロップやリキュールに果実をまるごと漬けると杏仁のエキスがたっぷりと染み出て、より杏仁の風味を楽しむことができます。

その為シロップ漬けでの加工品がネットショッピングでは多く流通しています。また実が崩れにくい為、ジャムやコンポート、ドライフルーツにも向いています。

その為お菓子屋さんにてケーキの材料やトッピングとして使用されることも多いです。

最後に

アンズという甘酸っぱい果実そのものの味わいを持つ信山丸。香りや風味が移ったシロップだけでも充分美味しそうです。

加工してあり市場に出回る期間が長い為、ぜひ1度購入してみたいですね。

ドライフルーツの信山丸をラム酒で戻して食べるのも、大人におすすめの食べ方です。

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