甘酸っぱさとジューシな果汁がたっぷりと味わえるみかん。
おやつだけでなく、来客時のもてなしの品としても重宝されていますよね。
そんなみかんにも多くの品種がありますが、気に掛けて食べている方はいらっしゃいますか。
みかんには「南柑20号」という品種もあり、多くの方から人気を博しています。
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南柑20号とはどんな温州みかん?
南柑20号は1926年に愛媛県宇和島市でみかん農家を営んでいる今城辰男氏によって発見された品種です。
今城氏の農園では温州みかんの栽培を行っていましたが、早熟で品質が高いみかんが発見された事で、南柑20号が誕生しました。
愛媛県では1924年以降、愛媛県南予柑橘分場にて温州みかんの優良系統探索が行われていましたが、その時に発見された品種として大注目を浴びました。
そして、南予柑橘分場から「南柑20号」と名付けられています。
南柑20号の味や形などの特徴はどんな感じ?
南柑20号は1個の重量が120gと温州みかんの中でも大きめのサイズです。
さらに極稀な事ですが、1個の重量が300gを超える事もあります。
糖度は11~12度と温州みかんの中では甘味が強い品種です。
また酸味が抑えられている事で、みかんの甘味を存分に楽しむ事ができます。
外皮は濃厚な橙色で、みかんらしい外観も美しさの一つとなっています。
果肉は鮮やかな橙色で、みずみずしさを十分に感じる事ができます。
果肉を包んでいる皮(じょうのう)はとても薄いので、果肉と一緒に味わえます。
整った味わいから「みかんの王様」とも称され、子供からご年配と幅広い世代で親しまれています。
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いつぐらいに出回るの?どこ産のものが多い?
南柑20号は愛媛県南部が主な産地となっています。
愛媛県では多くの普通温州品種が栽培されていますが、栽培数の50%程が南柑20号とされています。
その為、南柑20号は発見から100年近く経った今でも主力品種として親しまれています。
その他の特徴
南柑20号は豊作性に優れている上、貯蔵性にも優れた品種です。
その為、長い期間に渡り味わえる品種となっています。
また花の香りが強く、美しさもある事で食用だけでなく園芸用としても高い人気があります。
温州みかんの中でも栽培し易い品種となっており、初心者にもお勧めとなっています。
甘みが強く酸味抑えられている事で、生食だけでなくジュースや加工品としても人気があります。
あとがき
強い甘味と抑えられた酸味が凝縮された南柑20号。
大きい果実の中中にはたっぷりの果汁が蓄えられ、頬張ると爽やかな香りが広がります。
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