みかんは特別高価なでもなく、当たり前に食べられている果物ですよね。

しかし、そんな身近なみかんであっても「幻のみかん」と呼ばれている品種をご存知ですか。

それが「今村温州」です。

今回は幻のみかんと称されている【今村温州というみかんとは?】についてご紹介致します。

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今村温州とはどんな温州みかん?


今村温州は福岡県久留米市草野町吉木にてみかん農家を営む今村芳太氏によって発見された品種です。

発見者である今村氏の名前から今村温州と名づけられています。

生産者がとても少なく希少性が高い品種です。

今村温州は樹勢が強い上、結実が不安定となっており、十分な収穫量が期待できない品種とされています。

その為、生産者は国内でもごく僅かとなっています。

原木の現在は伐採されている事も流通が少ない要素となっています。

今村温州の味や形などの特徴はどんな感じ?

考える女性
今村温州は糖度が13~14度とみかんの品種の中でもトップクラスの甘さを味わえる品種です。

酸味が強い品種となっており、酸味が苦手な方には不向きな品種と思ってしまいますが、貯蔵性に優れており、貯蔵するほど甘味が増す性質があります。

その為、酸味が苦手な方でも濃厚な甘さを楽しむ事ができる品種として高い人気を誇っています。

サイズはやや大玉で形は扁平。

外皮は鮮やかなオレンジ色で、果肉の鮮やかさも魅力となっています。

皮は薄く、手でも簡単に剥く事ができるので、食べやすい品種です。

また果肉を包んでいる皮(じょうのう)はとても薄いので、取り除かなくても果肉と一緒に味わう事ができます。

皮(じょうのう)を剥かないで頬張ると、たっぷりの果汁が溢れ出し口いっぱいにみかんの爽やかさを楽しむ事ができます。

甘みが強く、酸味もしっかりと含まれているので、生食だけでなくジュースも大人気となっています。

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いつぐらいに出回るの?どこ産のものが多い?

教師の画像
今村温州は福岡県で誕生した品種となっていますが、福岡県だけでなく和歌山県や佐賀県といったエリアで栽培が行われています。

集荷宇敷は12月上旬~中旬頃となっています。

何で幻のみかんって言われているの?


今村温州は「幻のみかん」とも言われる品種です。

どうして、このように呼ばれているのかについてご紹介致します。

・結実が不安定で十分な収穫量が見込めない事で流通数が少ない

・生産者がごく僅か

・流通数や生産者が少ない品種だか食味が優れている

これらの理由が今村温州が幻のみかんと言われている所以となっているのです。

佐賀県杵島郡江北町では今村温州の果汁100%のジュースを特産品として販売しています。

しっかりと熟成させた今村温州だけを使用しているので、甘味と濃厚なコクを楽しめます。

このジュースであれば、通年で今村温州の美味しさを味わう事ができます。

あとがき

幻のみかんとも言われている今村温州。

高い糖度と濃厚なコクを楽しむ事ができますが、栽培が困難となっている事や流通数が少ないので、非常に希少性が高い品種です。

今村温州と出会う事ができたら、幻の味を味わって頂きたいですね。

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