みかんが美味しい季節になると、お中元でいただいたり、ついつい箱買いしてしまったりして大量に在庫をかかえてしまうことありませんか?
そして、ちょっと置いたままにしてしまうと、冬だというのにあっという間にカビたりしてしまいますよね…。
みかんはカビやすい果物なのでしょうか?対処法があるのか気になりますよね。
目次
みかんにカビが生える原因は?
なぜ、みかんにカビが生えてしまうのでしょうか?原因を知りたいですよね。
実は、カビが発生するのには必要な条件が4つあります。
1つ目は温度です。カビが生育できる温度は5~35℃です。この中でも、最も適している温度が20~30℃です。ちょうど冬の室内の温度ですよね。
2つ目は湿度です。カビが生育できる湿度は60%以上です。
その中でも、カビによって「好乾性(65%以上を好む)」、「中湿性(80%以上を好む)」、「好湿性(90%以上を好む)」の3つに分類されますが、みかんなどの食品に発生するカビはほとんどが中湿性なので、80%以上になると一気にカビが繁殖していきます。
3つ目は酸素です。カビはほんの少しの酸素だけでも生育できます。また、無酸素状態でもカビの胞子は死滅しないのです。驚きですよね。
そして、4つ目は栄養素です。カビの最も好きな栄養素は糖分やデンプン質です。つまり、カビにとっては、みかんは大好きな栄養素がたっぷり含まれている食品なんです。
カビが生えてしまったみかんは食べても大丈夫なの?
それでは、カビが生えてしまったみかんは食べても大丈夫なのでしょうか?
もちろん食べられません。
カビを食べてしまうと中毒症状を起こすことがあります。症状としては、下痢、嘔吐、食中毒、発熱、幻覚症状などが挙げられます。
風邪などの免疫力が弱まっている時には、尚更症状が悪化してしまいます。
カビが生えたみかんの近くのみかんは食べてもいい?
カビているみかんは食べられないことは分かりましたが、カビが生えたみかんの近くのみかんは食べても大丈夫なのでしょうか?
答えは、食べないほうが良いです。
みかんに発生するカビは糸状菌の一種です。この糸状菌の胞子がみかんに付着すると、発芽して菌糸を伸ばしていき、みかんの細胞内に入って栄養素を吸収し、急速に繁殖していきます。
かびが生えたみかんの近くにあるみかんには、すでに胞子が付着しています。その為、目には見えませんが、すでにみかんの中に菌糸が伸びてきている状態です。
箱買いしたみかん!カビが生えないようにする予防法は?
それでは、箱買いしたみかんを、カビが生えないようにする予防方法はあるのでしょうか?
安心してください、もちろん予防方法はあります。
まずは、箱買いしたみかんは底の方から開封して全て出します。これは、箱の下のみかんの方が負荷がかかっていて、傷みやすい状態にあるからです。
次に、みかんが入っていた箱を風通しの良い場所で乾燥させます。これは、箱がすってしまった湿気を乾燥させるためです。
そして最後に、箱の下に湿気を吸収してくれる「新聞紙」を敷いて、箱の上の方にあったみかんから順に入れていきます。
まとめ
今回は、「みかんはカビやすい果物?カビる原因と予防法をご紹介!」についてお話してきました。
みかんは、箱のまま放置してしまうと一気にカビてしまいます。