妊婦さんに人気の果物に、みかんがあります。

つわりで食欲がないときや、さっぱりしたものを食べたいときに、「みかんなら食べられる」という妊婦さんも多いようです。みかんは比較的お手頃な値段で手に入りますし、食べやすい点からも人気が高いようです。

そんな妊婦さんにおすすめの果物である「みかん」ですが、食べ過ぎには注意が必要なんです。

そこで今回は、「みかんは妊婦にオススメの果物!だけど妊娠中は食べ過ぎに注意な理由とは?」についてお話したいと思います。

みかんは妊娠中に食べるととても良い効能がたくさんある?

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みかんは妊娠中に食べるととても良い効能がたくさんあると聞いたことがありますが、本当なのでしょうか?

答えは、イエスです。

妊娠中にみかんを食べると良い効能があります。

それは、みかんには妊娠中に必要な栄養素が豊富に含まれているからなんです。

みかんには風邪予防や抗酸化作用の働きがある、ビタミンC等のビタミン類が豊富に含まれています。

また、みかんに含まれるシネフィリンは免疫力を高める効果もあり、クエン酸は疲労回復効果やカルシウムの吸収率を高める効果もあります。

そして、「ペクチン」と呼ばれる水溶性の食物繊維も豊富で、腸内活動を活発化させ、便秘解消につながります。

このペクチンは、みかんの果肉よりも、みかんの薄い皮や筋に豊富に含まれているので、便秘気味な妊婦の方は薄皮ごと食べるのが特におすすめです。

妊婦はみかんの食べ過ぎに注意!その理由とは?


みかんは妊娠中に食べると良い効能がたくさんあることは分かりましたが、食べ過ぎには注意しなくてはいけません。

どうして食べ過ぎには注意しなければいけないのでしょうか?

果糖の摂りすぎに注意

妊婦がみかんの食べ過ぎで最も注意しなければいけないのが、果糖を摂りすぎてしまうことです。みかんには、可食部の100g中に11.2gの糖質が含まれています。

体に良いからと言って食べ過ぎてしまうと、糖質を摂取しすぎてしまって妊娠糖尿病を発症するリスクが高まります。

手足の色が変わる柑皮症になってしまう?

妊娠中に限ることではありませんが、みかんの食べ過ぎは、手足の色が変わってしまう「柑皮症」という症状を発症させます。

これは、みかんに含まれているβ-カロテンを過剰摂取することにより、皮膚にカロテンが沈着してしまい起こる症状です。妊婦の母体や胎児に害を及ぼすものではありません。

お腹の調子が悪くなる?

これも妊婦だけではありませんが、お腹の調子が悪くなることがあります。

これは、みかんに含まれる水溶性の食物繊維の「ペクチン」を過剰摂取することにより、下痢や腹痛を起こしてしまうからです。

体重が増加しすぎてしまう?

みかんは栄養も豊富ですが、果糖の糖質も豊富に含まれている為、食べ過ぎると体重増加につながります。

体重の過剰な増加は妊娠糖尿病につながります。食べ過ぎには注意しましょう。

妊婦ってみかんはどれぐらい食べるのがいいの?


それでは、妊婦はみかんをどれくらい食べるのが良いのでしょうか?

厚生労働省では、妊娠中の果物の摂取目安を、1日200g程度と推奨しています。

これをみかんに換算すると、1日2~3個程度になります。是非目安にして、食べ過ぎには注意してください。

まとめ

今回は、「みかんは妊婦にオススメの果物!だけど妊娠中は食べ過ぎに注意な理由とは?」についてお話してきました。

みかんは栄養が豊富で、良い効能がたくさん期待できる果物です。その為、妊婦さんにはおすすめの果物です。

しかし、食べ過ぎると妊娠中毒症や下痢などの症状を発症させてしまうこともあります。

妊婦さんがみかんを食べる際は、1日2~3個を目安に食べるようにしましょう。

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