ブランデーワイン、と聞いて何を思い浮かべますか?ブランデー、ワインと言えばお酒ですよね。

でも実は、このブランデーワインはお酒ではないんです。北海道で栽培されている西洋梨の名前なんだとか。

梨にどうしてお酒の名前がついているのでしょうか?そしてどんな味のする梨なのでしょうか?

今回はブランデーワインという西洋梨について調べてみました。

ブランデーワインとは?

黒板
名前からは想像もつきませんが、ブランデーワインはれっきとした西洋梨の一種なんです。アメリカ・ペンシルバニア州で生まれ、1980年代に発表されました。

明治の初期に日本へ導入され、寒さに強い特徴から主に北海道で栽培されているようです。

8月~9月頃に収穫時期を迎える早生種です。

それにしてもブランデーワインなんて、不思議な名前の西洋梨ですよね。どうしてこんな名前が付いたのでしょうか?

一説によると、初めてこの梨を口にした日本人が「洋酒のようなふくよかな香りがするから」といってこの名前を付けたとされています。

ブランデーにワイン、確かに香りがふくよかで芳醇な洋酒の代表ですよね。

ブランデーワインの味や形などの特徴は?


では、ブランデーワインとはどんな西洋梨なのでしょうか?形は小ぶりで、大きさや形も一つ一つ安定しています。

綺麗な緑色の皮も見た目に美しく、ショーケースなどに並べても見栄えが良い果物です。

ブランデーワインは熟すにつれて芳醇な香りが強くなり、それと同時に果肉も柔らかくなり甘みが強くなります。

熟していく過程で皮の色があまり変化しなので見た目には追熟状態がわかりにくいのですが、香りや触ったときの感触などで追熟状態を判別することができます。

果肉がしっかりしていて形が良いので、コンポートに適した西洋梨です。

ラ・フランスとどう違うの?


西洋梨といえばラ・フランスです。ブランデーワインとラ・フランス、違いはあるのでしょうか?

ラ・フランスは250~300gの中玉が一般的で、外見もごつごつ歪な不揃いがほとんどです。

小ぶりで大きさも揃っていて、さらに表面が綺麗なブランデーワインとはほぼ正反対と言えます。

皮の色も、ラ・フランスは緑~黄緑色に灰色や灰褐色のさびがあり、これもブランデーワインにはない特徴ですね。

完熟したラ・フランスはとろけるように柔らかく、果肉がしっかりとしたブランデーワインとは正反対です。

ブランデーワインの旬の時期と主な産地は?

考える女性
商業用のブランデーワインの収穫時期は9月下旬ごろから始まり、10月中旬まで続きます。ここで収穫されたブランデーワインは10月初旬から一ヶ月ほどの間で回ります。

ブランデーワインは元々北海道で生産され、その生産量の少なさから希少な品種とされていました。

平成21年時点ではブランデーワインの日本における生産は北海道のみとなっていましたが、平成27年ごろには北海道が約93%、青森県が約7%と少し生産地域を広げています。

ブランデーワインの食べごろの見分け方は?

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希少性の高いブランデーワインですから、せっかく食べる機会があれば食べごろを逃したくないですよね。そこで、ブランデーワインの食べごろについてご紹介します。

ブランデーワインが熟してくると黄緑色の皮が少し黄色っぽくなることがあります。しかし先述したように、見た目から追熟度合いを見極めるのはなかなか難しいです。

ほとんどの場合は色が変わらず熟していますので、香りや触感を頼りに完熟しているかどうかを確かめましょう。

ふっくら香りが良いものが食べごろで、香りが強くなる、触ってみて柔らかさが感じられるなどが完熟のサインです。

これらを目安に、完熟しているかどうかを見極めてみてください。

まとめ

なかなかお目にかかることのない希少なブランデーワインですが、洋酒のような芳醇な香りや甘みをぜひ味わってみたいですよね。

もともと生産量が少ないため、もしスーパーに並んだとしてもすぐに時期が終わってしまうんだとか。

お店でブランデーワインを見かけた際にはぜひ手に取ってみたいですね。

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