西洋梨には多くの種類がありますが、それらの中でも最も旬の時期が早いとも言われるのが「プレコース」です。

名前からも、「早い時期に出回る品種」ということが分かると思います。

このプレコースは、西洋梨の中では珍しく、しゃりっとした和梨のような食感が少しする品種としても有名です。

そこで今回は、「プレコースという西洋梨の味などの特徴は?」についてお話したいと思います。

プレコースとは?

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プレコースはフランスで開発された品種で875年に発表されました。日本には、明治時代に渡ってきた西洋梨です。

名前の「プレコース」とは、「早く出回る」という意味があり、早生品種であることを示しています。そして名前の通り、他の西洋梨と比べると、旬を迎える時期が早い品種です。

日本では、一般的に、「プレコース」と呼んでいますが、正式名称は「ドクトール・ジュール・ギューヨ」です。

この名前の由来は、フランスの専門家である、「ジュール・ギューヨ氏」の名前から来ています。

プレコースの味や形などの特徴は?


プレコースは、下膨れ型で典型的な西洋梨の形をしています。

果皮は、未熟なものは黄緑色で若干赤みがさしていることもあります。しかし、その後完熟すると、黄色に変色していきます。

プレコースは、甘さとさっぱりとした酸味のバランスがよくとれています。

また、果肉には果汁が適度に含まれていて、上品な味わいです。少しだけ、和梨のようなしゃりっとした食感がします。熟すと、爽やかな甘い香りが広がります。

ラ・フランスとどう違うの?

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プレコースの形は、ラ・フランスのごつごつとしている形ではなく、典型的な西洋梨の形である、下膨れ型をしています。

また、ラ・フランスの果皮は、未熟でも成熟でも黄緑色をしていますが、プレコースは、未熟なうちは黄緑色で、若干赤みをさしていることもあります。そして、その後に熟すと、黄色になっていきます。

また、味についても、プレコースは、ラ・フランスほど甘味は強くなく、爽やかな甘味と酸味のバランスが取れています。

そして、食感は、ラ・フランスはとろけるようなまろやかな食感であるのに対し、プレコースにはそのような食感はありません。寧ろ、和梨のようなしゃりっとした食感を楽しめます。

プレコースの旬の時期と主な産地は?


プレコースの旬の時期は、8月中旬から9月上旬です。

プレコースは青森県でのみ栽培されている品種で、作付面積は約13ヘクタールであり、生産量はとても少ないです。

その為、国内での流通量も少なく、希少な品種の1つです。

プレコースの食べごろの見分け方は?

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プレコースの食べごろの見分け方は、他の西洋梨に比べて簡単です。

果皮が黄緑色の内は完全に熟しておらず、未熟です。その後、熟して食べごろになると、果皮全体が黄色っぽくなっていきます。

しかし、プレコースが出回る時期は8月から9月であり、まだまだ気温が高く暑い時期です。その為、家庭などでほっておいてしまうと、一気に追熟が進んでしまいます。

心配な方は、店頭で黄色く完熟しているものを購入して、すぐに食べることをおすすめします。

まとめ

今回は、「プレコースという西洋梨の味などの特徴は?」についてお話ししました。

プレコースは、早生品種で、西洋梨の中でも初めに旬が来る品種とも言われています。

しかし、青森県でしか栽培が行われておらず、国内で流通しているプレコースはとても少ない為に、店頭で見かけることはほとんどありません。

もしも、プレコースに出会えたらラッキーです。是非、西洋梨の中で一番早く旬を迎える「プレコース」を味わってみてください。

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