西洋梨には、多くの種類があることをご存知でしょうか?
その中でも、「ゼネラル・レクラーク」は、「幻の梨」の自然交配実生とも推察される、希少価値の高い品種でもあります。
目次
ゼネラル・レクラークとは?
ゼネラル・レクラークは、1950年にフランスで発見された西洋梨です。
「ドゥワィアンヌ・ドゥ・コミス」の、自然交配実生と推察されています。
日本へは1977年に渡ってきた品種で、フランスから苗木を取り寄せて、青森県畑作園芸試験場にて実験導入された品種です。
このゼネラル・レクラークの親と推察される、「ドゥワィアンヌ・ドゥ・コミス」は、1849年にフランスのアンジェで生まれた西洋梨の品種です。
日本には明治時代初旬に渡ってきましたが、栽培方法が難しい為あまり生産量が伸びませんでした。日本国内では、山形県(75%)と福島県(25%)でしか栽培されていない品種です。
しかし、味や風味がとても優れていることもあり、流通量の少なさと品質の高さから希少価値が高い品種の1つです。日本では、「幻の梨」とも呼ばれています。
他の洋梨よりも斑点が目立つけれど味には問題ない
ゼネラル・レクラークは、他の西洋梨と比べると斑点が多いので、見た目があまりよくありません。その為、食べても大丈夫かと心配になる方もいるでしょう。
ゼネラル・レクラークの味や形などの特徴は?
ゼネラル・レクラークは、1つの果実の大きさが400~600g前後もあり、他の西洋梨と比べるとかなり大き目です。
形はどっしりとした下膨れの形をしています。果皮は、未熟なうちは、黄緑色でサビが多く見られます。
しかし、その後熟すと、果皮は金色~黄色に変色しますが、サビが残るため、黄色に茶色が混じったように見えます。
味は、優しい濃厚な甘みのなかに爽やかな酸味があります。また、果肉はキメが細やかで果汁が非常に多いのが特徴的です。
ラ・フランスとどう違うの?
ゼネラル・レクラークとラ・フランスがどのような点が違うのでしょうか?早速ご紹介していきましょう。
まず、ゼネラル・レクラークの方がかなり大きいです。
そして形は、ラ・フランスは凸凹としているのに対し、ゼネラル・レクラークはどっしりとした下膨れ型です。
ゼネラル・レクラークの旬の時期と主な産地は?
ゼネラル・レクラークの収穫時期は、9月下旬から10月上旬です。ゼネラル・レクラークは他の西洋梨と同様に、樹上では完熟しないことから、果実が固いうちに収穫していきます。
その後、約2週間~3週間程度追熟させてから完熟します。
その為、食べごろの旬の時期は10月下旬から12月上旬が一般的です。
まとめ
今回は、「ゼネラル・レクラークという西洋梨の味などの特徴は?」についてお話してきました。
ゼネラル・レクラークは、見た目は斑点が多く美しいとはいいがたい為、初めは食べるのに躊躇しますが、食べてみるとバランスの取れた甘みと酸味、更には芳醇な香りがクセになる西洋梨です。