皆さん、突然ですが、「西洋梨」というと、どんな梨を思い浮かべますか?
おそらく、最も多い答えが、「ラ・フランス」ではないのでしょうか?実際、日本で栽培されている西洋梨の60%以上が、「ラ・フランス」です。
このように、西洋梨の中で最もメジャーと言われる「ラ・フランス」について皆さんはどれくらいご存知ですか?
「聞いたことはあるけど、食べたことがない…」、「食べ方が分からない…」なんて方も多いのではないでしょうか?
目次
ラ・フランスとは?
早速ですが、「ラ・フランス」とはどんな梨なのでしょうか?
ラ・フランスは、フランスを代表する梨の品種として、フランスのクロード・ブランシェ氏により、1864年に生みだされた梨です。
そんな、ラ・フランスは、1903年に日本に初めて渡ってきたとされています。
この時のラ・フランスは、食用とされていたのではなく、受粉用として静岡県の「農商務省農事試験場園芸試験地」に導入されました。
ラ・フランスの味や形などの特徴は?
ラ・フランスは、1つの果実の大きさが250~350g前後で、ごつごつとしていていびつな、じゃがいものような形をしています。
色は、緑色から黄緑色で、ところどころに、褐色のサビ状のものが見られます。
しかし、味はというと、見た目からは想像ができないほど美味しく上品です。
最大の特徴は、甘味の中にほんのりと酸味があることです。また、果肉には果汁がたっぷり含まれていて、とろけるようなまろやかな上品な口当たりです。
そして、なんといっても、芳醇な香りが気品あふれており、「果物の女王」とも呼ばれています。
このラ・フランスは、購入後すぐに食べてはいけません。
私達に身近な和梨は、木で完熟させたものを収穫してから食べるため、すでに熟しており美味しく食べられます。
しかし、ラ・フランスなどの西洋梨は、購入後にすぐに食べてしまうと美味しくないのです。
これは、西洋梨は樹上では完熟しない為、ある程度熟したものを収穫しているからです。完熟したものを食べるためには、収穫後に一定温度で保存して、追熟させる必要があります。
ラ・フランスの旬の時期は?
ラ・フランスは実は国産がほとんどって本当?
フランス生まれの「果実の女王」とも呼ばれる、ラ・フランスですが、実は国産がほとんどなんです。
フランスではあまり栽培されていない理由は?
実は、このラ・フランスは、栽培するのがとても大変な果物です。
5月初めに開花し、10月から1月にかけて収穫します。なんと、花が咲いてから6か月以上もかかるのです。このように、栽培するのに時間と手間がかかることが理由の一つです。
主な産地はどこ?
それでは、このラ・フランスの主な生産地はどこなのでしょうか?
ラ・フランスの生産量第1位は、山形県です。なんと、生産量の約65%を山形県が占めており、不動の1位と言われています。次に、2位が新潟県、3位が長野県と続きます。
まとめ
今回は、「西洋梨の代表といえばラ・フランス!味などの特徴は?」についてお話してきました。