秋は沢山の味覚の宝庫でもありますが、栗もこの時期ならではの味覚ですよね。
ホクホクとした食感と口いっぱいに広がる甘味は堪らないですよね。
さて、栗を使ったお菓子はたくさんありますが、ネーミングには「マロン…」と記載されることが多くありますよね。
この「マロン」という言葉を多くの方が「フランス語」と思っていらっしゃいますが、実は「マロン」はフランス語ではないのです。
目次
栗はフランス語でマロンだと思っている人がいる?
栗を「マロン」と呼ぶ方も多いですよね。
「マロンクリーム」や「マロングラッセ」など「マロン」と付いた食べ方が多くあります。
「マロン」という響きからやはりスイーツの本場でもある「フランス」がイメージされやすく「マロン=フランス語」と思っている方が多くいらっしゃいますよね。
でも、実は「マロンはフランス語ではない」のです。
では、栗ってフランス語でなんていうの?という疑問が生まれてきますよね。
「栗はフランス語でchâtaignes(シャティ)」というのです。
フランス語じゃないなら英語なの?
「マロンはフランス語ではない」という事は分かりましたが、「マロンって英語なの?」と思ってしまいますよね。
実はマロンは英語でもないのです。
「栗は英語でchestnut(チェスナット)」と読みます。
何故、栗=マロンみたいになっているの?
フランス語ではchâtaignes(シャティ)、英語ではchestnut(チェスナット)と訳される栗。
マロングラッセからきた?
「マロングラッセからきた?」という説があります。
マロングラッセといえばスイーツの本場フランスでもお馴染みの栗を甘く仕上げたスイーツですよね。
このマロングラッセから「マロン」と呼ばれているのではという説があります。
しかし、このマロングラッセは「栗」を使ったスイーツではないのです。
実はマロングラッセには「マロニエ」という木の実が使われていました。
マロン・ショーからきた?
「マロン・ショーからきた?」という説もあります。
フランスを訪れた事がある方であれば一度は見かけた事があると思われる焼き栗の屋台。
フランスでは焼き栗の屋台が数多く出店されていますが、この屋台の名前こそ「マロン・ショー」なのです。
でもこのマロン・ショーで売られているのはマロン(マロニエ)ではなく栗です。
では、一体なぜマロン・ショーと呼ばれるようになったのでしょうか。
それはマロニエが多く栽培されている事が由来となっています。
街路樹などでは数多くのマロニエが栽培されており、名物ともなっています。
それによって売り子の多くが「マロニエが売られている」という掛け声にて販売していたのです。
あとがき
「マロン」はフランス語でも英語でもなく、マロニエという木の実が発祥とされている言葉なのです。
それがいつしか「マロニエ=マロン」と定着していったのです。