アンズにも他の植物のように多種多様な品種があります。また品種改良を重ね、もともとは酸味が強かったアンズも時代が経つにつれて甘さを増していきました。
世に新しい品種を発表するときに、味や見た目と同じくらい大切なものがありますよね?
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目次
サニーコットとは
2013年(平成25年)農研機構果樹研究所がアンズの新品種の育成に成功し、サニーコットと名づけられました。
太陽のように黄色く大きいアプリコットであることが名前の由来となっています。
日本国内で現在育てられているアンズの品種には、酸味が強い為生のまま食べることができないものや、果実が裂けてしまうことや実を結びにくいという欠点が持つものがありました。
そこで果実ができやすく、また西洋種のように甘いアンズの品種の開発へと繋がり、その結果サニーコットが生まれました。ベースとなった品種は「アンズ筑波5号」と「ハーコット」です。
サニーコットの色は橙を帯びた淡い黄色で、朱色になる部分も僅かながらあり綺麗な色をしています。
別名おひさまコットとも呼ばれている?
ネット通販でサニーコットの苗木や果実を見ていると、おひさまコットと書かれているものも検索結果に出てきました。
サニーとお日様、意味は一緒ですが、実は出願公表時にサニーコットからおひさまコットへと名称が変わっています。
ニコニコットも同時期に開発された品種でおすすめ!
またサニーコットと同時にニコニコット、というこちらもまた可愛らしい名前を持つアンズの品種も生まれました。
サニーコットの味などの特徴は?
果肉も見た目と同じような橙を帯びた淡い黄色で、糖度は約12%と従来のアンズの品種に比べて甘さを持ち、同時に適度な酸味を持ちます。渋みはありません。
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サニーコットの旬の時期は?主にどこで生産されている?
夏に旬を迎え、現在アンズを育てている場所での育成が可能です。
収穫時期は場所により変わり、茨城県では6月下旬から収穫されますが、青森県では7月中旬から下旬と大きく異なります。日持ち性はアンズの品種の中では普通の部類です。
サニーコットってどうやって食べるのがおすすめ?
サニーコットは西洋種のようにそのまま食べられる品種を目指し、開発されたものです。その為冷やした後、そのまま食べることをおすすめしています。
もちろん既存のアンズのように、果実酒やシロップ漬け、ジャムにしてもおいしいです。
最後に
アンズ、といえば甘酸っぱい味わいを持つというイメージの果物でしたが、このサニーコットの出現により、イメージが変わりそうです。
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