アンズにも他の植物のように多種多様な品種があります。また品種改良を重ね、もともとは酸味が強かったアンズも時代が経つにつれて甘さを増していきました。

世に新しい品種を発表するときに、味や見た目と同じくらい大切なものがありますよね?

そうです、名前です。今回は元気が出そうなほど可愛い名前のサニーコットという品種のアンズについて紹介します。

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サニーコットとは

教師の画像
2013年(平成25年)農研機構果樹研究所がアンズの新品種の育成に成功し、サニーコットと名づけられました。

太陽のように黄色く大きいアプリコットであることが名前の由来となっています。

日本国内で現在育てられているアンズの品種には、酸味が強い為生のまま食べることができないものや、果実が裂けてしまうことや実を結びにくいという欠点が持つものがありました。

そこで果実ができやすく、また西洋種のように甘いアンズの品種の開発へと繋がり、その結果サニーコットが生まれました。ベースとなった品種は「アンズ筑波5号」と「ハーコット」です。

サニーコットの色は橙を帯びた淡い黄色で、朱色になる部分も僅かながらあり綺麗な色をしています。

大きさは1個110g~120gほどと大きいサイズで、形は丸型です。果実が裂けることが少なく、また実をつけやすい為、栽培が容易なことが特長である品種です。

別名おひさまコットとも呼ばれている?


ネット通販でサニーコットの苗木や果実を見ていると、おひさまコットと書かれているものも検索結果に出てきました。

サニーとお日様、意味は一緒ですが、実は出願公表時にサニーコットからおひさまコットへと名称が変わっています。

その為旧サニーコットと表記されているものも何点かありました。

 

ニコニコットも同時期に開発された品種でおすすめ!


またサニーコットと同時にニコニコット、というこちらもまた可愛らしい名前を持つアンズの品種も生まれました。

サニーコットは大粒で糖度が高いアンズ、という点に重点を置いた品種ですが、こちらのニコニコットは糖度が高く酸味を抑えた味わいを持つ品種となっています。

サニーコットの味などの特徴は?

考える女性
果肉も見た目と同じような橙を帯びた淡い黄色で、糖度は約12%と従来のアンズの品種に比べて甘さを持ち、同時に適度な酸味を持ちます。渋みはありません。

大粒の品種であることから果肉は厚く柔らかい肉質を持ち、果汁を多く含む為瑞々しくジューシー感があります。また少しネクタリンのような風味があります。

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サニーコットの旬の時期は?主にどこで生産されている?

ポイント
夏に旬を迎え、現在アンズを育てている場所での育成が可能です。

収穫時期は場所により変わり、茨城県では6月下旬から収穫されますが、青森県では7月中旬から下旬と大きく異なります。日持ち性はアンズの品種の中では普通の部類です。

その為シロップ漬けよりも生のまま流通しているネットショップを多く見かけました。

サニーコットってどうやって食べるのがおすすめ?

サニーコットは西洋種のようにそのまま食べられる品種を目指し、開発されたものです。その為冷やした後、そのまま食べることをおすすめしています。

もちろん既存のアンズのように、果実酒やシロップ漬け、ジャムにしてもおいしいです。

酸味が少ししか感じられない為、アンズ特有の甘酸っぱさを楽しみたい方はお砂糖を少なめにして作ると良いです。

最後に

アンズ、といえば甘酸っぱい味わいを持つというイメージの果物でしたが、このサニーコットの出現により、イメージが変わりそうです。

このサニーコットをベースにまた新しい品種が作られると思うと期待が高まります。

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