さっぱりとした味わいでついつい何個も食べてしまうみかん。

普段何気なく食べているみかんにもさまざまな品種がある事をご存知ですか。

みかんの品種には「宮川早生」という品種もあり、多くの方から高い人気を誇っています。

今回は【宮川早生「という温州みかんの旬は?】【宮川早生の味や特徴とは?】についてご紹介致します。

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宮川早生とはどんな温州みかん?


宮川早生は1909年頃に福岡県山門郡城内村で在来系の温州みかんの枝変わり品種として医師である宮川謙吉氏によって発見された品種です。

1925年に発表され、発見者である宮川氏の名前から「宮川早生」と名づけられました。

日本国内では数多くの品種が流通されていますが、宮川品種は代表格として高い人気を誇り、枝変わり品種には「宮本早生」や「ゆら早生」があります。

宮川早生は栽培し易い上、品質が安定している事で全国的に増殖され、温州みかんの中でもトップクラスの人気となっています。

樹勢は温州みかんの早生種の中でも旺盛な品種です。

宮川早生の味や形などの特徴はどんな感じ?

教師の画像
宮川早生は1個の重量が110g程と丁度良い大きさです。

糖度は11~12度程と温州みかんの中では高い糖度を誇っています。

程良く酸味も含まれており、甘みと酸味のバランスが整ったみかん本来の甘酸っぱさを楽しめる品種です。

扁球形で、外皮は濃厚な橙色。

果肉は鮮やかな橙色でジューシーな果汁がたっぷり。

果肉を包んでいる皮(じょうのう)はとても薄く温州みかん系の中でも一番の薄さと言えます。

その為、皮(じょうのう)を苦手とされる方でも、気にならず果肉と一緒に食べる事ができる品種です。

種もほとんど無く、外皮も手で剥ける柔らかさが人気の一つとなっています。

宮川早生は早期収獲すると、酸味が強い傾向にありますが、完熟状態まで実らせると濃厚な風味を楽しめる品種ともなっています。

いつぐらいに出回るの?どこ産のものが多い?

考える女性
宮川早生は福岡県で発見された品種となっていますが、福岡県だけでなく愛媛県や大阪府、香川県を始め全国各地で栽培が行われている人気種です。

耐寒性に優れた性質があり、南関東以南で露地栽培が盛んに行われています。

また、夏の高温や土壌環境の変化にも左右されない品種となっており、多くのみかん農家から人気の品種です。

出荷時期は10月上旬~中旬頃となっています。

その他の特徴


宮川早生は1本でも受粉できる自家結実性の品種となっており、園芸を趣味とされている方からも人気が高い品種です。

宮川早生はビタミンCが豊富となっており、風邪やインフルエンザといった感染症予防に効果的です。

また皮(じょうのう)にはペクチンがたっぷりと含まれており、腸内環境の改善にも大きな期待が行えます。

あとがき

冬の時期が近づくとみかんが多く流通され始めてきますが、このみかんの多くが宮川早生とも言えるのです。

みかん本来の甘酸っぱさを楽しめるとして、来客時のおもてなしにもピッタリですね。

宮川早生をいっぱい食べて美容面や健康面の改善を行われてみては如何でしょうか。

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