「温州みかん」と聞いてどのようなみかんをイメージされますか。
温州みかんにも多くの種類がある事をご存知でしょうか。
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温州みかんとは?
「温州みかん」は日本生まれと言われているみかんです。
その歴史は長く、400年程前に中国から鹿児島県に伝えられた柑橘系の種から偶然発見されたと言われています。
実際、鹿児島県には樹齢300年と思われるみかんの樹木があり、この樹木が温州みかんの原産とされています。
そして、温州みかんは明治期から全国的に栽培が盛んとなっていったのです。
温州みかんの種類は大きく分けて4つある!
極早世温州の代表的な種類は?
日南1号
日南1号は宮崎日南市の野田昭夫氏によって発見された品種です。
1979年に発見され、1989年に品種登録されています。
日南1号は糖度が9~11度と温州みかんの中では糖度があまり高くは無い品種ですが、酸味が程良い事でみかん本来の甘酸っぱさを楽しむ事ができます。
数多くある温州みかんの中でも、極早生種となっており、9月頃から集荷されています。
日南の姫
日南の姫は「ひなのひめ」と読み、「日南1号」の枝変わり品種となっています。
120gの重量があり、糖度が10~11度と甘味を楽しめます。
高い糖度と程良い酸味、爽やかな強い香りを楽しめる上、果肉を包んでいる皮(じょうのう)が薄いので、果肉と一緒に味わえます。
岩崎早生
岩崎早生は「興津早生」の枝変わり品種として長崎県で発見された品種です。
糖度が15度以上と非常に甘味を楽しめる品種です。
酸味も程よく含まれており、しつこさを感じずに味わう事ができます。
崎久保早生
崎久保早生は崎久保春男氏によって1960年代に松山早生の中から発見された品種です。
1980年代には紀南かんきつセンターで調査が行われ、優良な品種という事が判明し、栽培が盛んに行われ、発見された御浜町では特産品として重宝されています。
上野早生
上野早生は佐賀県東松浦群の上野寿彦氏によって1942年に発見され、1985年に品種登録された品種です。
「宮川早生」の枝変わり品種となっており、発見者である上野氏から上野早生と名づけられています。
糖度が14度以上と高く、1個が140gと大きなサイズにも育成される品種です。
ゆら早生
ゆら早生は1985年に和歌山県由良町で誕生し、1995年に品種登録された品種です。
重量が115g程と小ぶりとなっていますが、糖度が10~12度で酸味が抑えられている事で甘みを楽しめる品種となっています。
YN26
YN26は2001年に和歌山県果樹試験場で「紅まどか」と「ゆら早生」の交配によって誕生し、2012年に品種登録された比較的新しい品種です。
早世温州の代表的な種類は?
宮川早生
宮川早生は1909年頃に福岡県山門郡城内村で在来系の温州みかんの枝変わり品種として発見された品種です。
発見者である宮川氏の名前から宮川早生と名づけられています。
温州みかんには多くの品種がありますが、安定した栽培や品質の高さから一般的に「みかん」と言われているのがこの宮川早生ともなっています。
糖度は11~12度で酸味もしっかりと含まれており、バランスの良い甘酸っぱさを楽しめる品種です。
果汁
興津早生
興津早生は1940年に農林水産省果樹試験場興津支場で「宮川早生」と「カラタチ」の交配によって誕生した品種です。
日本では「宮川早生」や「青島温州」に続き3番目に流通量が多い品種です。
1個重量が120gと大きめのサイズで、12~14度と糖度の高さを誇っています。
酸味もしっかりと含まれている事で、後味の良い甘さを楽しめます。
田口早生
田口早生は和歌山県有田郡吉備町に「興津早生」の枝変わり品種として発見され、1995年に品種登録された品種です。
糖度が12~13度と糖度が高く、1個の重量が120~130と大きめのサイズで食べ応え十分です。
中性温州の代表的な種類は?
南柑20号
南柑20号は愛媛県宇和島市のみかん農園を営む今城辰男氏によって1926年に発見された品種です。
調査が行われた南予柑橘分場から「南柑20号」と名づけられています。
1個の重量が120g程となっていますが、稀に300gを越えるサイズになる事があります。
きゅうき
1989年に和歌山県有田市で久喜護氏によって向山温州の突然変異として発見され、2014年に品種登録された品種です。
「きゅうき」という名前は発見者である久喜(くき)の名前を「きゅうき」と読み名付けられています。
向山温州
光山温州は1934年に和歌山県でみかん農家を営んでいる向山氏によって発見された品種です。
大きめなサイズで鮮やかな橙色で、みかん好きから高い人気となっている品種です。
盛田温州
盛田温州は宮川早生の枝変わりとして佐賀県東松浦郡の盛田博文氏によって発見された品種です。
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普通(晩生代)温州の代表的な種類は?
青島温州
青島温州は1978年に静岡市内で青島平十氏によって尾張温州の枝変わり品種として発見された品種です。
十万温州
十万温州は高知県香我美郡香我美町のみかん農家十万可章氏によって尾張系温州の枝変わり品種として発見された品種です。
1個の重量が120g程と大きめのサイズで糖度が高い品種です。
酸味もしっかりと含まれており、みかん本来の甘酸っぱさを楽しめます。
大津四号
大津四号は1964年に神奈川県足柄下郡湯河原町の大津祐男氏によって「十万温州」の珠心胚実生から選抜した品種となっています。
果実はとても大きく濃厚な味わいを楽しむ事ができます。
今村温州
今村温州は福岡県久留米市草野町吉木でみかん農家を営んでいる今村芳太氏によって発見された品種です。
寿太郎温州
寿太郎温州は1975年に沼津市西浦久連でみかん農家山田寿太郎氏の青島温州から発見された品種です。
糖度が12度以上と非常に甘い品種ですが、やや小ぶりのサイズとなっています。
あとがき
上記で紹介したように温州みかんにはたくさんの種類があります。
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