秋になると多くの味覚を堪能する事が出来ますよね。

鮮やかな橙色の外皮と甘味が凝縮された柿もその一つとなっています。

柿にも多くの品種がありますが「蜂屋柿」という品種もあるのです。

蜂屋柿という品種についてご紹介します。

蜂屋柿とは?


蜂屋柿は「はちやがき」と読みます。

蜂屋柿は岐阜県美濃加茂市蜂屋町で古くから栽培されている品種です。

蜂屋町で作られ、特産品ともなっている事で「蜂屋柿」と名づけられています。

どの品種の交配によって誕生したのか解明されていない品種ですが、蜂屋柿に纏わる資料等からは外観が似ている事で甲州百目の系統なのではという事も言われていますが、解明はされていません。

堂上蜂屋柿とは?


蜂屋柿を干し柿にした物が堂上蜂屋柿と呼ばれています。

しかし堂上蜂屋柿には1000年物長い歴史があります。

蜂屋柿を受け継がれた職人の技で丁寧に作られています。

天皇や朝廷にも献上される程の美味しさの干し柿となっていた事もあり、天皇の日常生活の場に昇ることを許された公家などの家柄・殿上人を指し示す言葉である「堂上」が名前として名づけられた程貴重な存在となっています。

現在においても堂上蜂屋柿は高級干し柿として扱われており、10個15000円で販売される事もあります。

江戸時代においては堂上蜂屋柿1個がなんと米1俵程の価格ともなっていた事もあり、高級品ともなっていたのです。

蜂屋柿と堂上蜂屋柿の味の特徴は?

教師の画像
蜂屋柿は渋柿となっており、生食で食べられる事はほとんどなく干し柿として流通されています。

形は先が尖った釣鐘上で、外皮は濃厚な橙色、果肉はオレンジ色となっています。

蜂屋柿はほとんど種無しとなっていますが、稀に種ありも観かけられます。

1個の重量が210gと食べやすいサイズとなっています。

堂上蜂屋柿は1個の価格が1000円超えもする貴重な干し柿です。

しかも糖度が非常に高い干し柿です。

堂上蜂屋の糖度はなんと65度以上もあり、ジャムと同じ位の糖度を味わう事が出来ます。

かぶり付くと蜂蜜のような甘味の果肉がトロリとし、贅沢の極みと言えます。

1度食べると至福のひと時を感じる事が出来、価格相応の味わいを堪能する事が出来ます。

堂上蜂屋柿を食べてしまったら、他の干し柿は食べられなくなってしまいますね。

蜂屋柿と堂上蜂屋柿の旬と主に生産している県は?

ポイント
蜂屋柿は福島県が国内生産量の約80%を占めています。

これは福島県で干し柿である「あんぽ柿」として使用される事で、福島県が国内生産量のトップとなっています。

蜂屋柿は10月下旬~12月中旬が収穫時期となっており、11月中旬~12月上旬が旬となっています。

堂上蜂屋柿は蜂屋町の限られた生産者のみが作る事を許可された干し柿となっており、岐阜県美濃加茂市蜂屋町のみで生産されています。

蜂屋柿を自宅で簡単に渋抜きする方法とは?


蜂屋柿は渋柿となっている事で生食で食べるには渋抜きが必要となりますよね。

平たい器にアルコール度数30度以上の焼酎等を入れ、ヘタの部分にしっかりと染み込ませます。

ヘタの部分を下にして、新聞紙等を敷いた段ボールに入れ、5日程寝かせる事で渋抜きを行う事が出来ます。

あとがき

蜂屋柿そのものを生食で食べる事はなくほとんどが干し柿として加工されます。

中でも蜂屋町の限られた職人が作り出す堂上蜂屋柿は長い歴史がありながらも、現在でも高級品として重宝されているのです。

甘味が凝縮されたトロリとした果肉を一度は味わってみたいですよね。

▶ 柿が黒い!こういう時は食べていい?食べてはいけないの判断方法は?