栗やぶどうと秋はさまざまな果物を堪能する事が出来ますよね。

しかし秋ならではの果物はまだありますよね。

それは柿です。

オレンジ色の外皮と甘さが凝縮された果肉はこの時期にしか味わう事が出来ない味覚ですよね。

そんな柿の品種の中に「平核無柿」という柿がある事をご存知でしょうか。

平核無柿という品種についてご紹介致します。

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平核無柿とは?


平核無柿は「ひらたねなしがき」と読みます。

平核無柿は明治時代に山形県鶴岡町の農家が新潟県の苗木商から購入した際に種が出来ない品種が紛れ込んでおり、その品種を育成した事で誕生した品種となっています。

山形県庄内地方においては自治体を代表する柿ともなっており、一般的には「庄内柿」として流通されていますが原産は新潟県となっている品種なのです。

一般的には庄内柿として流通されている平核無柿ですが、エリアによって呼び方が異なっているのです。

和歌山県では紀の川柿や新潟県においてはおけさ柿や八珍柿とも称されているのです。

この新潟県の八珍柿という呼ばれ方は種が無い事で「越後七不思議」の次にあたる八番目に珍しい事という意味合いから八珍柿と呼ばれるようになったのです。

平核無柿の味の特徴は?


平核無柿は種が無い事が大きな特徴となっています。

種が無い事で種を気に掛ける必要もなく、丸ごとかぶり付く事が出来る品種となっています。

1個の重量が240g程と食べやすい大きさとなっています。

四角い形が特徴的ともなっており、外皮は橙色の光沢のある美しい輝きを放っています。

果肉は甘味が強く、果汁もたっぷりと詰まっており、柿好きには堪らない品種ともなっています。

ジューシーな果肉ですが、程良い堅さがある事でシャキシャキとした食感を味わう事が出来ます。

渋柿である平核無柿は完熟させて市場に出回っている?

ポイント
平核無柿は渋柿である事で渋抜きされた状態で出回っている事もあります。

しかし自家栽培等によっては渋抜きが必要となりますよね。

そんな渋抜きの方法をご紹介します。

まずはアルコールでの渋抜きです。

焼酎やホワイトリカーといったアルコール度数が30%以上の物を使用します。

このアルコール類での渋抜きはごく一般的で、ほとんどの方が行われていると思われます。

お皿等にアルコールを入れ、ヘタの部分にしっかりと染み込ませて5日程放置するだけ。

これだけで渋が無くなり、甘味を存分に味わえる柿に変身するのです。

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平核無柿の旬と主に生産している県は?

調べる
平核無柿は山形県が国内生産数の30%を占めています。

山形県に次ぎ和歌山県や新潟県を始め、全国各地で栽培が行われています。

新潟県が原産で山形県で発見された品種ともなっている事で東日本エリアが主な産地となっています。

そんな平核無柿は10月下旬~12月上旬頃が収穫時期となっており、最も美味しい旬は11月頃となっています。

あとがき

平核無柿が流通されるまでは種有り品種が主流ともなっていた柿。

渋柿となっている事で、渋抜きを行うと甘味を存分に楽しめる品種ともなっています。

渋抜き方法はあらゆる方法がありますが、アルコールでの方法が最も簡単で一般的な方法ともなっているので、渋抜きされていない平核無柿を入手した場合には渋抜きを行い味わってみては如何でしょうか。

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