りんご
見た目は、きれいに色付いたりんごだったので、これはいけてるぞ!と思って、包丁を入れてみたら、芯や種に黒いカビが生えていて、がっかりしているあなた。

まだ捨てるのは早いかもしれませんよ!

そこで今回は、芯や種周辺に黒いカビが生えていたら、本当に食べられないのか?また、カビが生える原因やその生え方の特徴は?カビが生えないようにするための保存方法は?

についてご説明したいと思います。

りんごを切ったら芯や種にカビが生えてしまっていた原因は?

教師の画像
りんごは、バラ科の植物なので、その構造上、芯や種にカビが生えてしまうのは仕方がないことなのです。

というのも、花が一旦菌に感染してしまうと、果実の肥大期にガクから、その菌が侵入し、芯に腐敗が発生します。

またそれと同時に、種の部分からカビが繁殖し、その周辺に広がるのです。この現象を、「芯カビ病」と言います。

以上が、りんごの芯や種にカビが生えてしまう原因です。

黒いカビが生えてしまう原因は?食べても大丈夫?


先に、りんごの芯や種にカビが生える「芯カビ病」についてお話ししましたが、そのカビの生え方にも2種類あります。

1つ目が、あなたが遭遇した芯や種に黒いカビが生える現象です。その原因は、先にご説明した通りです。ちなみに、黒ではなく、茶色っぽくなる場合もありますよ。

ちなみに、芯カビ病の病原菌は、分かっているもので、アルテルナリア(アルタナリア)やフザリウム等がありますが、その他にも多種に渡っており、特定できていない菌もたくさんあります。

何れにせよ有害ですので、口にしてはいけませんよ!

また、芯カビ病のりんごが食べられるかどうかですが、カビが生えている範囲が、芯と種周辺にとどまっていれば、多くの生産者さん曰く、食べられますよ。

ただし、カビが生えている芯と種の部分を、必ずくり抜いてから食べるようにして下さいね。

また、果実の部分にまでカビが広がっている場合は、カビの胞子もまた広範囲に根を張っているので、残念ながら食べることはできません。

白い綿のようなのが生えている場合も芯カビ病なの?

りんご
先にお話しした「芯カビ病」の2つ目のカビの生え方が、この芯や種周辺に白いフワフワしたカビが生える現象です。原因は、黒いカビの場合と同じですよ。

この場合も、芯や種周辺の白いふわふわとしたカビが生えている部分を取り除けば、他の果実の部分は食べることができますよ。もちろん、果実にまでカビが広がっている時は食べないで下さいね。

ちなみに、どのりんごにも芯カビ病は発生する可能性がありますが、特に「北斗」や「シナノゴールド」が発生しやすいと言われています。

りんごをカビが生えないようにする方法はあるの?


りんごは植物である以上、永遠にカビが生えないということはありませんが、なるべくカビを生えにくくする保存方法はあります。

あなたは、普段どのようにりんごを保存していますか?

常温でそのままカゴに置いていたり、買ってきた箱のまま放置していたりしませんか?どちらもりんごにとっては、過酷な環境なのです。

実はりんごは、低温多湿を好む果物です。具体的には、長期保存をする場合、0~5℃で、湿度80%以上が理想だと言われています。

ですから、家庭ならば、低温で温度変化の少ない冷蔵庫の野菜室が一番です。

ただ、冷蔵庫は乾燥しやすいので、水分蒸発を防ぐために、1個ずつクシャクシャにした新聞紙に包み、それらをまとめてビニール袋に入れてから保存するようにして下さいね。

まとめ

りんごの芯や種、それらの周辺に黒や茶色、白くふわふわしたカビが生える「芯カビ病」についてお話ししてきました。

生産者さん曰く、果実の部分までカビが生えていない場合に限り、そのカビが生えている箇所を取り除けば、食べられることがお分かりいただけたかと思います。

あなたが遭遇したりんごの状態はどうでしょうか。

もし、芯や種、それら周辺にカビがとどまっているなら、そこだけ、上手に包丁で切り取ってから食べるようにしてみて下さいね。

大切な食べ物です。捨ててしまうのは忍びないですからね。

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