夏も終わると、西洋梨の旬のリレーが始まります。
西洋梨の旬のリレーのスタートは、西洋梨の早生種である「マルゲリット・マリーラ」、「オーロラ」等から始まります。
因みに、この「オーロラ」の親品種は、「マルゲリット・マリーラ」です。その為、西洋梨の早生種を知るためには、「マルゲリット・マリーラ」を知る必要があるとも言われています。
マルゲリット・マリーラとは?
マルゲリット・マリーラは、1874年にフランスのリヨン郊外で発見された西洋梨の品種です。
日本には、1913年にベルギーから渡ってきました。
名前の由来は?
マルゲリット・マリーラの味や形などの特徴は?
マルゲリット・マリーラは、1つの果実の大きさが500~800g前後もあり、他の西洋梨と比べるととても大きく、西洋梨の中でも大きさが最大級の品種です。
下膨れ型の典型的な洋ナシ型をしていて、果皮については未熟なものは黄緑色をしており、完熟すると全面が黄金色になります。サビ状のものが少し見られます。
果肉の色も熟すと同時に色が変化し、未熟のものは白色ですが、完熟すると黄色みを帯びていきます。
糖度はそれほど高くないですが、酸味が少ないので上品な甘みを楽しめます。果肉には果汁がたっぷり含まれていてジューシーです。
幻の西洋梨とも言われる、「ル・レクチェ」のような、クリームがとろけるなめらかな口当たりもあります。
ラ・フランスとどう違うの?
マルゲリット・マリーラとラ・フランスがどのような点が違うのでしょうか?早速ご紹介していきましょう。
まず、マルゲリット・マリーラの方が、ラ・フランスに比べてかなり大きいです。
そして形は、ラ・フランスは凸凹としていびつな形をしているのに対し、ゼネラル・レクラークはどっしりとした下膨れ型で、典型的な洋ナシの形をしています。
また、両品種とも果皮にサビが見られますが、ゼネラル・レクラークの方が少ないです。
マルゲリット・マリーラの旬の時期と主な産地は?
マルゲリット・マリーラは早生種の為、収穫時期は、9月下旬から10月中旬です。
マルゲリット・マリーラは他の西洋梨と同様に、樹上では完熟しないことから、果実が固いうちに収穫し、その後、約1週間~2週間程度追熟させてから完熟します。
その為、食べごろの旬の時期は9月中旬から10月下旬なので、それに合わせて出荷されていきます。
また、マルゲリット・マリーラの主な生産地は、生産量が第1位の山形県です。山形県は、全国の生産量の40%以上を占めています。
まとめ
今回は、「マルゲリット・マリーラという西洋梨の味などの特徴は?」についてお話してきました。
西洋梨の早生種である、マルゲリット・マリーラは、西洋梨の中では、最大級の大きさを誇る品種でありながら、味はとても上品で繊細です。
なんと、幻の西洋梨とも言われる「ル・レクチェ」のようとも表現される品種でもあるのです。