もうすぐいちごの季節がやって来ますね。クリスマスケーキには欠かせないですし、女性などは好きな方も多いと思います。
でも、よく考えたら食べるのは有名なあまおうやとちおとめぐらいという人も多いのではないでしょうか?
全国には様々な品種のいちごがあるのに、ほとんどよく知らないのは少しもったいないですよね。
すでに、いちご好きの方も今まで知らなかった品種がどんなものか知れば、新しく自分のお気に入りのいちごを再発見できるかもしれません。
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目次
あすかルビーという品種について
皆さんはあすかルビーご存知でしょうか?高級感のあるネーミングですよね。
実はこれはいちご界では上記の二大いちごに勝るとも劣らない、隠れたサラブレットだったのです!
あすかルビーは奈良県で産まれ、昔からいちごの名産地である栃木県や福岡県のいちごに対抗できるものをつくること、省力生産を可能にすることなどを目的として開発されたものです。
その交配というのは、とちおとめが台頭してくるまで、かつては東日本で人気を誇っていた「女峰」と、その昔あすかルビー同様に奈良県で開発のために試行錯誤を繰り返した末に出来た「アスカウェイブ」の掛け合わせです。
そして、出来た3000個から選ばれたたったの34粒のみが品種登録され、それこそがあすかルビーなのです。まさに選ばれしいちごというわけです。
あすかルビーといういちごの特徴は?
よく売られているあまおうや、とちおとめと比較してみます。大きさは一般的なものが約10~15?で、とちおとめが15?、あまおうが20~40?、あすかルビーが20~35?。
大きめのあまおうと比べても、大きくは変わらないようです。
糖度と酸味のバランスは、とちおとめの糖度が9~15度 酸味が0.65~0.7、あまおうが糖度11度以上 酸味が0.5~0.6、あすかルビーが糖度12~14度 酸味が0.68。
糖度があまおうよりも高いのには驚きですがあすかルビーの方は、その分酸味も効いているわけですね。
なんだかこうして見てみると、とちおとめとあすかルビーは甘味と酸味のバランスが似ていると思いませんか?
実は、とちおとめとはあすかルビーの親である「女峰」の長所を受け継ぎ、欠点を見直した結果出来た品種と言えるからです。
だから、とちおとめの親に当たる「久留米49号」と「栃の峰」には女峰の血が入っているのです。
上手く引き継がれていたんですね。
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あすかルビーはどこ生まれのいちごでどこが主な生産地?旬の時期は?
先ほども書きました通り、このいちごは奈良県で開発されました。
生産も奈良県がほとんどメインで、11月から5月までほぼ県全域でハウス栽培が行われます。一部、熊本県でも生産されているようですが。
出荷時期は12月下旬から4月下旬あたりとなっていますが、一番美味しく頂ける時期は期間の中頃の1月、2月がベストとされています。
購入するときは、香気の強いいちごですから香りの良いものを選び全体がまんべんなく色づいていれば食べごろです。
確かに主な生産地は限られてしまっていますが、岩手県、千葉県、山梨県、大阪府、兵庫県などの全国各地にあすかルビーを狩れるいちご狩りスポットはあります!
同じ県で生産されている他にもあるいちごの品種は?
○ 章姫:生まれは静岡県だが、奈良県では多く生産される品種。果実は長い円錐型で、糖度は高いがあっさりした甘さで果肉は比較的柔らかい。
○ かおりの:三重県生まれ。果実は大きく、酸味控えめのさわやかで上品な甘みを持つ。
奈良県が今一番力を入れている新品種のいちごがある!
しかし実のところすでに世代交代は始まっているということです。それが、こちら。
『古都華』
2011年に品種登録された新品種なのですが、あすかルビー同様、奈良県のオリジナル品種で
甘味と酸味ともに強く、濃い味わいだそうです。
しかも、あすかルビーよりも優れている点はより日持ちがいいこと、味に個体差があまりないこと、尚且つ生産が難しくないということです。
奈良県のいちごのブランド力を高める目的もありその名前も募集をかけ、「古都である奈良を飾る新たな華になってほしい」と、皆の期待を一身に背負い生まれたまさに期待のニューフェイスというわけなのです。
あとがき
いかがでしたでしょう?
私も今回じっくりと、色々な品種のいちごについて調べそれぞれにこんなにも違う個性があるのだということに驚きました。
いちごの品種は次々と新しいものが出てくるので、古都華があすかルビーに取って代わっているように、陰に埋もれていくものも多くあります。
反対にそれは新しいいちごが生まれて来るということであり、また新しいいちごを楽しむことが出来るということです。
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