日本ではドリンクでおなじみのアセロラ。普段何気なく見かけるアセロラという表記ですが、これって何語なんでしょうか?日本語ではないのでしょうか?

だとすれば英語か、それともほかの言語なのか?そんなアセロラの語源や各国での呼び名について調べてみました。

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アセロラは英語?

黒板
そもそも、「アセロラ」は英語なのでしょうか?

実はアセロラの英語表記は二種類あり、英語ではacerola(アセローラ)またはBarbados cherryと呼ばれています。

バラ科サクランボの果実に色や形が似ていることからcherryの名前を持っていますが、実際アセロラはキントラノオ科の植物であり、バラ科のサクラとは関係がないんだそうです。

こうしてみているとアセロラは英語が語源のように見えますが、アセロラの歴史をたどっていくと、アセロラの起源については英語圏のイギリスだけでなく、どうやら他の国も絡んでいるようなんです。

元々はスペイン語?ポルトガル語から来ている?


その国というのがスペイン。アセロラの学名はスペイン語でMalpighia emarginataと呼ばれています。学名がスペイン語ということはアセロラの起源もスペインにあるのでしょうか?

アセロラは元々、西インド諸島が原産のフルーツです。それが15世紀ごろ、大航海時代に西インド諸島からスペイン人やイギリス人によって世界に広められていったとされています。

このとき、アセロラを発見したスペイン人がサクランボに似た形状からcereza(さくらんぼ)と呼んだことが語源とされています。

スペイン人による語源のために、スペイン語の学名で呼ばれているのですね。また、スペイン語で一般的にアセロラはacerola(アセローラ)と呼ばれ、英語と同じ響きであることがわかります。

一方、ポルトガル語でもacerola(アセローラ)と呼ばれています。ポルトガル語はスペイン語とよく似ていることが特徴的な言語なのでスペイン語のアセローラと同じ形をしているのも不思議ではありませんね。

アセロラって日本語(和名)だと何ていうの?


それでは、日本語や和名のアセロラは何と言うのでしょうか。日本語ではお馴染みの「アセロラ」と呼ばれていますが、和名は「バルバドスサクラ」なんです。

アセロラ自体が日本に伝わってきたのがアメリカ経由だったため、英語名をそのまま日本語にした名前が使われたのだとされています。

こちらもサクラと名前がついていますが、サクラの一種というわけではありませんのでご注意ください。

また、「西インドチェリー」と呼ばれることもありますが、こちらは原産の西インドからとったものだと思われます。

こちらも英語表記の「cherry」からとった名前なので、一見するとさくらんぼと関係があるように見えますが、さくらんぼとは別物というややこしい名前になっています。

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アセロラではなく実はアセローラが正解って本当?

ポイント
英語、スペイン語、ポルトガル語、日本語とアセロラの名前を見ていくと、「アセローラ」という表記の方が多いことに気が付きます。

実は「アセロラ」は日本の食品メーカーの登録商標名で、正式な名称ではないんだそうです。

つまり、名称として正しいのは「アセローラ」で、日本の商品名が「アセロラ」ということになります。私たちが普段使っている「アセロラ」は、商標登録された名前だったんですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?アセロラの歴史と語源や名前についてみてみました。

実はアセロラが正式な名前ではなかったというのは意外でした。

アセロラが商品名でアセローラが正式名称というのはなんだかややこしいですが、日本ではアセロラという名前が一般化しているので、あまり気にされることも少ないかもしれませんね。

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