いまでこそスーパー等でもあまり見かける事が少なくなってしまった日本古来から親しまれ家庭においても植えられる事が多かったびわも近年では高級品として扱われています。
でも古くからびわを庭に植えると「縁起が悪い」と言われています。
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目次
びわの木が大きくなり家が木陰に入ってしまい、日当たりが悪くなるから
古くから「びわの木を植えると病人が多くなる」という事が言われています。
これはびわがバラ科の常緑樹で背が高く育つ事で日光が家に差し込まなくなってしまう事でそのように言われています。
冬の時期もはが枯れる事がない事で、年中日光が差し込まなくなってしまうのです。
日当たりが良すぎてしまうと眩しさで住み難くなってしまいますが、全く日光が差し込まないとあらゆるデメリットがあります。
その一つには湿気によるカビの増殖で、日光が程良く差し込む事で湿気が減りカビの発生や増殖に大きな抑制効果となります。
でもびわの木によって日光が差し込まなくなってしまうとカビが増えてしまい、喘息といった呼吸器系の病気や多くの病気の原因となってしまいます。
びわの木は薬効があり、薬屋さんが商売にならないから
びわの葉は病気やケガの治療薬や緩和に使用されていました。
葉や種にはアミグダリンという成分が含まれています。
この成分は中毒症状を引き起こす成分ともなっていますが、ヤケドや切り傷といった皮膚系の症状や咳止めや腹痛等の症状にも効果があり、万病薬ともいわれる存在でした。
特に多くの方が助けを求めてくるようなお寺で植えられている事が多く、痛みやケガを訴える方がこのびわの木によって助けられていたのです。
そんな万病に効果的とされているびわの木があるだけで、専門家でもある薬屋が不要とまで言われていたのです。
これでは薬屋にとっては「商売にならない」という事で「びわを植えると縁起が悪い」という噂を広めた事が「びわを植えるイコール縁起が悪い」と確立されてしまったのです。
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びわの木で木刀を作っていたから
びわの木は非常に硬い材木で木刀の材料としても重宝されていたのです。
日本では剣道は武士の鍛錬として必要不可欠とされていました。
しかし剣道は今でこそ体を防護するための防具や面が装着されていますが、昔はこんな防具を装着せずに練習を行っていたのです。
その結果木刀によってケガをする人も多く、木刀が血まみれとなってしまう事も多かったのです。
びわの木は、身がわりの木と言われているから
びわは「身代わりの木」とも称される気となているのです。
一見すると逆に良い印象をもってしまいそうですよね。
古来の日本においては悪霊や病気といった縁起の悪い事に憑りつかれてしまった時に活躍する「陰陽師」と呼ばれる方が存在していました。
この陰陽師が憑りつかれた人の身代わりとして使用したのがびわの木なのです。
このびわの木を切り倒す事で悪霊や病魔から救い出すとされていたのです。
びわには毒性がある
びわにはアミグダリンという中毒症状を引き起こす成分が含まれています。
あとがき
甘酸っぱさとさわやかな香が特徴的なびわですが、庭に植える事で縁起が悪いともいわれているのです。
それには数々の所説や迷信もありますが、これらが事実であるという事に確証はないのです。
▶ びわの種は食べられるの?期待できる効果と毒の成分について
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