セミノールを通販等で購入すると、5キロ単位とかで送られてきますよね。
どうしても全部食べきれないこともあるのではないでしょうか。
そんな時には、ひと手間加えて保存しておくのもいいアイディアだと思います。
それには長期保存が効くジャムとして加工するのが適しています。
ジャムは食パンに付けて食べるだけでなく、スイーツにも応用できます。
いろいろセミノールの美味しさのレパートリーが広がって楽しめるはずです。
セミノールのジャムの作り方は?
セミノールジャムを作るにあたり、セミノールの酸味と深い甘み、素敵な風味をできるだけ残すには短時間で効率よく作業する必要があります。
でも焦がしてしまっては元も子もありません。火の加減には注意が必要です。
セミノールジャム
セミノール 6個(約1100g)
砂糖 400g
ショウガ(すったもの) 30g
1. セミノールの表面を塩をこすりワックスや農薬を取り除き、よく洗います。
2. ナイフで柿やリンゴを剥くように皮を剥き、せん切りに切ります。
3. 切った皮を充分浸たるくらいの水につけ5分程煮立て、ザルにあけ水気を蒸発させます。
4. 果肉は横半分に切り薄皮付きで粗く刻み、種は除いて果汁も残らずとっておきます。
5. ボウル(ナベ)の中で皮、果肉、果汁、砂糖を混ぜ30分程放置します。
6. 強めの火に掛け煮立てていき、途中灰汁を数回取り除きます。
7. とろみがつくまで煮立ったら、ショウガを混ぜ入れ火を止めます。
8. 熱いうちに予め用意した容器に移します。
使用するボウル(ナベ)は酸に強いステンレス製のものがお薦めです。アルミ製やガラス製のものは不向きです。
特にアルミ製のものは酸と反応しやすく、避けた方がいいでしょう。
この配合の特徴はショウガを隠し味で使うことです。
ショウガの爽やかな香りがセミノールの酸味と甘さを引き立ててくれますし、ショウガの栄養(消化促進、身体を温める効果など)も得ることができます。
隠し味ですので、言わなければショウガを使っていることがわかりません。
このように簡単な方法でセミノールジャムを作ることができます。
慣れてきたら、少しグレードアップして専門店に負けないようなジャムにチャレンジしてみませんか?
例えば材料も吟味して選びます。砂糖はフルーツシュガーがジャムには最適です。
フルーツシュガーは別名、果糖と呼ばれキレの良いさわやかな甘さが特徴です。
上白糖など他の砂糖の約1.5倍の甘みがあるため、少ない使用料で同じ甘さが出せます。
そのためカロリーが低減できます。また、他の砂糖と比べ防腐作用が強いことが実証されています。
ジャムの素材の風味を活かすためリキュール(洋酒)を使います。ジャムと相性のよいリキュールを選べば素材が引き立ちます。
リキュールは熱に弱いので最後の工程(火を止める直前)で加えます。
セミノールジャムの日持ちを持たせるには?
ジャムを少しでも長く持たせるには、ジャムと容器の殺菌作業を行います。
まず容器ですが、ガラス瓶で密封できる器を使います。
しまっておいてあったガラス瓶でも構わないのでが、100均へ行けば専用の容器が安くて手に入るし、オシャレなものの種類があってお薦めです。
耐熱ガラス、完全密封に対応しているものを選びます。
中には完全密封でないものもおいてあるので、必ず密封可能と書かれているものを選んでください。
ガラス瓶の煮沸消毒の工程は次のように行います。
大き目のナベ(ボウル)にふきんを敷き、ガラス瓶とフタを分けて別々に入れます。
これはナベの中で瓶がなるべく動かないようにふきんを敷きます。
瓶やフタが被るくらいの水を入れて火にかけ、沸騰したらそのまま5分間煮沸します。
最初から熱い湯に入れてしまうと瓶が割れてしまう可能性があります。必ず、水から行ってください。
大変熱いのでトングを使って取り出し、ケーキクーラーの上に清潔な乾いたふきんを敷き、自然乾燥させます。
間違っても食器拭きなどでふかないでください。雑菌が付き、せっかく殺菌消毒した意味がなくなってしまいます。
出来上がったジャムを密封保存するには、瓶が熱いうち(50度以上)に瓶に詰めます。
従って、ジャムが出来上がる直前に瓶の煮沸作業を行います。この作業は熱いですので軍手か厚手の手袋で行ってください。
次に密封工程です、密封工程は次の手順で行います。
1. ジャムの温度が90度、瓶の温度が50度以上あるうちにジャムを瓶に詰めフタをします。ジャムの量は瓶いっぱいに詰めると密封できなくなってしまうので、瓶の90%程で留めます。
2. ジャムを詰めたら内圧が上昇するように、約1分間おきます。
3. 一瞬だけフタを緩め、内圧を逃がすため「シュッ」と音がしたらフタを締め直します。
4. これで瓶が冷めるにつれて内圧が下がり、密封が完了します。
5. ジャムを煮沸殺菌します。
約90度(沸騰寸前)の湯にジャムの入った瓶を入れ、20分程加熱します。錆びる原因になりますので、湯がフタに付かないように注意します。
これでセミノールジャムが完成です。
ジャムはゆっくり固まるので、召し上がるのは次の日以降です。
ジャムが固まるのはセミノールに含まれるペクチンによるものですが、硬めのジャムを作るのでしたら、ペクチンを新たに足す必要があります。
それには市販されているペクチンを使ってもいいですが、リンゴの芯を使う方法もあります。
リンゴの芯をナベ(ボウル)に入れ、それが浸るくらいの水を入れます。
これに砂糖を適量(リンゴの芯が5個なら50g程)加えて煮立てます。
芯が柔らかくなってくると、とろみがついてくるので、これを裏漉ししてジャムの工程の最後に加えます。
出来たセミノールジャムは未開封でしたら約1年保存できます。
保存場所としては冷蔵庫がベストですが、入りきれなかったら陽の当らない冷暗所で保管してください。
ジャムの他にセミノールの大量消費方はあるの?
ジャム以外にセミノールを大量に消費するには、フレッシュジュースにして冷凍保存しておくのもお薦めです。
果汁300ccのジュースをつくるにはセミノール7~8個が必要です。ちょっと贅沢な濃厚ジュースになりますね。
セミノールフレッシュゼリー
セミノール 300cc(7~8個)
砂糖 35g
粉ゼラチン 5g
1. セミノールの果肉を裏漉して果汁を取っておく。
2. 粉ゼラチンに水をたし、湯せんで溶かす。
3. 果汁と砂糖を合わせ、約80度まで煮詰める。
4. 3に溶けたゼラチンを入れ、火から降ろし人肌まで冷まし容器に流す。
5. 冷蔵庫で冷やし固める。
まとめ
セミノールが大量に残ってしまった時の消費方として、ジャムに加工するのが適しています。
その作り方を中心にご紹介してまいりました。
セミノールジャムを作るには、焦がさないように注意してできるだけ風味を失わないように効率よく作業してください。
今回は隠し味としてショウガ入りのレシピをご紹介しました。
瓶やフタの消毒殺菌やジャムの殺菌も行えば、約1年間保存できます。
ジャム以外にセミノールを大量に消費させる方法として、ゼリーとフレッシュジュースをご紹介しました。