金柑は1月から3月に旬を迎える果物です。

そして金柑は、比較的育てやすくて実が多くなる果樹の為、多くのご家庭で育てられている代表的な果樹でもあります。

ホームセンターや直売所で金柑の苗木が売られているのをよく目にしますが、金柑は種を植えても育てられるのでしょうか?果たしてどれくらいで実がなるのでしょうか?

そこで今回は、「金柑は種植えすると発芽するの?どれぐらいで実がなるの?」についてお話したいと思います。

金柑は種から栽培することが可能なの?

黒板
金柑は、種から栽培することは可能なのでしょうか?

答えは、もちろん可能です。

金柑は種なしの品種もありますが、ほとんどが種のある品種です。もしも食べた金柑の果実に種があったら、種を取り出してみましょう。

その際に、包丁などで果実を切ると、金柑は果実が小さい為に種を切ってしまったり傷つけてしまったりします。

種を取り出す時には金柑を生食して、種に傷をつけないように噛まずに丁寧に出してください。

また、甘露煮などにして加熱した金柑の種からは、金柑の栽培はできませんので注意して下さい。

金柑の種まきの方法はどうすればいいの?


金柑の種が上手に取り出せたら次は種まきです。

金柑の種まきはどのようにすれば良いのでしょうか?

まずは、金柑の種の表面のぬめりを取るように丁寧に水で洗います。そして、キッチンペーパーなどで丁寧に水分をふき取ってから、陰干しにして丁寧に乾かします。

金柑が出回る旬の時期と金柑の種まきの時期はずれているので、種を採取してからすぐに植えても上手に芽を出さないことがあります。

その為、丁寧に乾燥させた金柑の種は通気性の良い封筒などの袋に入れて、冷暗所で保管するようにしましょう。

金柑を収穫するまでの簡単な流れは?


金柑の種の準備はできました。

それでは、金柑の種をまいて収穫するまでの簡単な流れをご紹介していきましょう。

種まき

金柑は寒い時期には発芽しません。その為、温かくなってくる3~5月ごろが種まきに適した時期です。

また、金柑は水はけのよい土を好むので、腐葉土と赤玉土の割合を3:7で混ぜ合わせたものを準備して、そこに植えるようにします。

鉢等に準備した土を入れ、指で2~3cm程度の深さの穴をあけて、金柑の種を2、3粒程度まきます。

その後に土を優しく被せて、発芽するまでにたっぷりと水をあげるようにして下さい。

できるだけ日当たりのよい場所に置きましょう。

植え替え

育てている鉢などの容器が小さくなり容器の中で根がいっぱいになったら、大きな容器に植え替えるか、地植えするようにしましょう。

金柑は寒さに弱いので、植え替えする時期は3~4月が適しています。

剪定

金柑は植え付けを行ってから3年程度経過するまでに、樹形を形作るようにしましょう。

剪定するときは、細かい枝が張り出している所は風通しが良くなるように切ってください。また金柑の樹形は、「ほうきを逆さにしたような形」にしてください。

そして、それ以降はあまり剪定をしないようにしましょう。剪定をしてしまうと、実がつきにくくなります。

また、切った枝の部分から雑菌などが入り、病気になって枯れてしまう恐れもあります。注意してください。

収穫は種まきからどれぐらいでできるの?

ポイント
金柑にもよりますが、一般的な金柑は種まきをしてから2年程度で植え替えができるようになり、植え替えをしてからは3~5年程度でたくさん実をつけて収穫できるようになります。

つまり、種まきをしてから収穫をするまでに、最低でも5年以上かかります。

根気よく育てるようにしましょう。

まとめ

今回は、「金柑は種植えすると発芽するの?どれぐらいで実がなるの?」についてお話してきました。

金柑はご家庭で種を植えて育てても比較的発芽しやすいです。そして、時間はかかりますが、一度実をつけ始めると、多くの実をつける果樹でもあります。

皆さんも、生で食べた金柑の種を上手に保管し、ご家庭で育ててみてはいかがですか?

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