金柑は、1月から3月にかけて旬を迎える果物です。

黄色くて、丸くて、小さくて、見た目がとてもかわいい金柑は、簡単に皮ごと一口で食べられる上に甘くて美味くて、栄養価も豊富なので、人気の果物ですよね。

筆者も大好きで、スーパーに売っていると思わず買ってしまうほどです。

そんな金柑ですが、なぜ「金柑」と呼ぶのでしょうか?また、「金柑」以外にも別名などあるのでしょうか?気になりますよね。

そこで今回は、「金柑の名前の由来は?別名は?」についてお話したいと思います。

金柑の由来は?

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早速ですが、金柑の名前の由来からご説明していきましょう。

金柑の名前の由来は見た目から来ています。

「金」は、果実が熟すと黄金色になることを意味しています。そして、「柑」は、みかん類の総称です。

なので金柑という名前には、「黄金色に輝くみかん類」という意味があります。

皆さん、納得の由来なのではないでしょうか?

原産は中国


そんな見た目も美しく可愛らしい金柑は、ミカン科キンカン属の常緑低木で、原産は中国の長江中流域です。

一般的に、みかんの仲間である「柑橘類」と思われがちですが、実は「金柑類」という扱いが正しいのです。

これは、柑橘類は皮を取り除き果実のみを食べますが、金柑類は皮ごと食べられることから、区別されています。

金柑は、花を6月~7月につけ、実は11月~12月に大きくなります。そして、旬の時期を1月~3月に迎える、冬が旬の果物です。

1~3mの低木で実をつけ、鉢植えでも栽培でき、比較的実付きも良いことから、家庭で栽培されることが多い果物の代表でもあります。

いつ頃日本に来たの?


金柑の原産は中国であることは分かりましたが、いつ頃日本に渡ってきたのでしょうか?

実は、金柑は食用として江戸時代に中国から航路で伝わってきました。

なんと、中国の商船が海上で難破してしまい、助けを求めて日本の港へ寄った際に、助けてくれたお礼として金柑の砂糖漬けをプレゼントしたのがはじめとされています。とても素敵ですよね。

この時の金柑の種類は、「寧波金柑(にんぽうきんかん)」という品種とされています。

この「寧波金柑」は、現在も日本で一般的に栽培されている金柑で、寒さや病害虫に対して強い品種なので、育てやすいのが最大の特徴です。

また、1本で実がなる(自家結実)為、受粉の必要もないのが魅力です。そして育てやすさだけでなく、金柑の味も苦みが少なく甘みがあり、香りが強く、皮の色も美しいオレンジ色をしていて可愛らしいです。

その為、今も尚人気の品種です。

実は金柑には別名があるって本当?

ポイント
一般的には金柑と呼ばれていますが、金柑には別名もあります。

金柑は見た目がかわいくて、柑橘類の中でも最も小さいので、姫橘(ひめたちばな)という別名があります。「姫」は小さいという意味です。

また和名もあり、「金橘(きんきつ)」とも呼ばれます。

金柑って外国ではなんて呼ばれているの?

教師
金柑は外国ではどのように呼ばれているのか気になりますよね。それでは、ご紹介してきましょう。

中国では、「金橘」と呼ばれています。

英語、フランス語、ドイツ語では「kumquat」、「cumquat」と呼ばれています。

外国に行って、金柑を見つけたら、是非購入してみてはいかがですか?

まとめ

今回は、「金柑の名前の由来は?別名は?」についてお話してきました。

金柑は、その見た目が黄金色に輝くことから金柑と呼ばれるようになったことが分かりました。

そして別名にも、「金橘」、「姫橘」があり、どの名前もとても可愛らしい名前ですよね。

また、金柑は中国からの友好の証ともいえる果物です。是非皆さんも、中国原産の金柑を、美味しく食べてみてくださいね。

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