みかんには甘いものと酸っぱいものがありますが、食べてみないとわからないのが難点ですよね。
甘いみかんが食べたいのに酸っぱいみかんにあたってしまった時はなんとかして甘くしたい、と思いますよね。
よく「みかんを揉むと甘くなるよ」と言われて揉んでみたりもしましたが、本当に甘くなっているのでしょうか?甘くなった気がしているだけなのでは?
目次
みかんは揉むと甘くなるっていうのは本当?
レシピ共有サイトのCOOKPADが行った実験では、揉んだみかんが甘くなるという証明がされています。
実験の内容は、みかんを50回揉んで味覚センサーによる味の変化を実験するというものです。
この実験でみかんの甘味が0.22ポイント高く、酸味が0.23ポイント低くなったそうです。
人間が味覚の違いを感じるポイントは0.20ポイント以上の差がある場合なので、この数字は十分に酸味から甘味への変化を表していると言えます。
何で揉むと甘くなると言われているの?
では、みかんを揉むと甘くなるのは何故でしょうか?これにはみかんの性質とクエン酸が関係しています。
みかんを揉むと、揉んだことによって傷ついた細胞を修復するためにみかんが持っているクエン酸が消費されます。
他に酸っぱいみかんを甘くする方法はあるの?
みかんを揉むと甘くなる、というのは間違いないようですが、他にもみかんを甘くする方法があるのはご存知でしょうか?
加熱する
具体的には「焼きみかんを作る」という方法です。みかんの酸っぱさの原因であるクエン酸は温めることで減ります。
なので、みかんを加熱=焼くことでクエン酸を減らし、甘くする方法です。焼きみかんには甘みを強くするほかにもいくつかのメリットがあります。
みかんを温めることで、食べたときに体を冷やさないのでみかんの栄養をより効率的に吸収することができます。
また、焼いたみかんは皮も食べられますので栄養をふんだんに含んだ皮を食べることで効能を高めることが期待できます。
お湯に入れる
みかんを40℃くらいのお湯に10~15分つけておく方法です。
みかんを温めることで「アコニターゼ」というクエン酸を分解する酵素が活性化するため、みかんが甘く感じられます。
また、抵抗がなければお風呂に入れたりすると「リモネン」や「テルビン」といった香り成分が溶け出してリラックス効果や脂肪燃焼効果が期待できます。
太陽に当てる
みかんをビニール袋に入れて2~3日くらい日の当たるところに置いておくだけ、というお手軽な方法です。
みかんは日に当てると呼吸が活発になり、その際に酸味の成分がエネルギーとして消費されて甘味が強くなるんだそうです。
電子レンジでチンする
みかんをレンジで30秒ほどチンして温める方法です。
そのまま温めるとみかんの皮が破裂してしまいますので、何か所か切り込みを入れておくのを忘れないようにしましょう。
一回のチンで温まらない場合は、様子を見て少しずつ追加で加熱しましょう。
りんごと一緒に置いておく
りんご1個に対してみかん2~3個を一緒にビニール袋に入れて密封する方法です。
りんごから発生するエチレンガスがみかんの追熟を促して、甘味を強くしてくれます。
他にも
他にも、みかんを揉むのと同じ原理で「みかんでキャッチボールをする」「みかんを袋に入れて振り回す」など様々な方法があります。
まとめ
みかんを甘くする方法はこんなにたくさんあったんですね。共通するポイントは「みかんにクエン酸を消費させる」という部分です。
エネルギーとして消費させたり、外的要因を使ってクエン酸を分解したり、方法は違えどたどり着く部分は同じのようです。