ちょうど食べごろのキウイは甘酸っぱくて美味しいですが、甘みがなく酸っぱいだけのキウイもあります。
酸っぱいキウイにあたってしまうとガッカリしてしまいますよね。そもそもどうしてキウイは酸っぱいのでしょうか?
目次
キウイが酸っぱい原因は?
買う前に甘いキウイと酸っぱいキウイって見分けられるの?
収穫したキウイはもともと甘くありません。キウイは収穫後に追熟してはじめて甘くなります。
追熟とは、未熟な状態で収穫し、その後一定期間置いて成熟させることです。キウイが酸っぱい原因は、まだ成熟していない状態なのです。
お店で買ってすぐに食べたい時には、完熟した状態のキウイを選ぶようにしましょう。そうすれば甘いキウイを食べることができるのです。
キウイが完熟しているか否かは外側を見ただけでは判断できません。一番良い方法は触ってみて弾力を確認してみることです。
キウイの頭とお尻の部分を親指と人差し指で挟んで軽く押してみます。全体に弾力があれば完熟しているでしょう。
酸っぱいキウイを甘くする方法は?
キウイを角などで少しぶつけておく
キウイの甘みを出す成分は、エチレンガスです。
エチレンガスとは、果物が成長する課程で放出する植物ホルモンの一種です。果実を成熟させる働きがあり、キウイはエチレンガスによって柔らかく甘くなっていくのです。
エチレンガスは果物が収穫された後も発生し続けています。
キウイは他の果物に比べてエチレンガスが出す力がとても弱いため、甘くなるまでに時間がかかり酸っぱいことが多いのです。
酸っぱいキウイを甘くするためには、このエチレンガスの放出を促してあげれば良いのです。
その方法として、キウイをテーブルの角などにぶつけて少しだけ傷つけるやり方があります。キウイは細胞を傷つけられることでエチレンガスを多く出す特徴があるからです。
リンゴやバナナと一緒に保存をしておく
キウイを甘くする方法として、リンゴやバナナと一緒に保存しておくという方法もあります。
これもエチレンガスが関係している方法です。
エチレンガスを放出する力が弱いキウイに比べて、リンゴやバナナはエチレンガスを出す力が強いのです。
そのため、ビニール袋にキウイとリンゴやバナナを入れて口を閉じておくと、リンゴやバナナのエチレンガスがキウイまで甘くしてくれるという不思議な現象が起こるのです。
酸っぱいキウイを調理して甘くする!おすすめレシピは?
キウイのはちみつ漬け
酸っぱいキウイの見分け方、酸っぱいキウイを甘くする方法をご紹介してきました。でも、切って食べてみたら酸っぱい時もあるでしょう。
その時は調理方法を工夫して甘くしていくしかありません。そのためにおすすめの2品をご紹介しましょう。
まずはとても簡単なレシピ「キウイのはちみつ漬け」です。
切ったキウイが酸っぱいと感じた時には、好きな大きさにカットとしたキウイにはちみつをかけてしまいましょう。
一晩冷蔵庫に入れておくと、酸味を感じることなく甘くておいしいキウイのはちみつ漬けが出来上がっています。
キウイのコンポート
もっと甘く仕上げたい時には、「キウイのコンポート」にしてみましょう。
小さいお鍋に2cm角に切ったキウイとお砂糖、レモン汁を加えて10分から15分ほど煮詰めます。
まとめ
どうしてもいつも酸っぱいキウイにあたってしまうんだろう…と思っている方は多いと思います。
それはキウイがまだ熟していないからかもしれません。少し時間をおいて追熟させることで甘いキウイになるはずです。
さらに、甘いキウイを見分けるためには弾力をチェックすると良いでしょう。