ぶどう
進化した小さい粒から大きな粒まで品種によって大きさや味、香りが全く異なるぶどう。

巨峰やキャンベルといいた品種も高い人気を誇っていますが「ネオ・マスカット」という品種をご存知ですか。

芳醇な香りが魅力ともなるマスカットの魅力が満載となったネオ・マスカット。

そんなネオ・マスカットの魅力についてご紹介致します。

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ネオ・マスカットというぶどうの品種について

黒板
ネオ・マスカットは1932年に岡山県上道郡浮田村の広田盛正氏によって「マスカット・オブ・アレキサンドリア」と「甲州三尺」の交配により誕生した品種です。

親品種にあたるマスカット・オブ・アレキサンドリアは育成環境が限られており、温室やでしか育成出来ない品種となっていました。

しかしネオ・マスカットは露地栽培でもしっかりと育成出来るマスカットとして高い人気を誇った品種です。

マスカット・オブ・アレキサンドリアと似た香りを持ち、1950年代にはその魅力の高さから山梨県を中心に栽培が盛んとなったのです。

ネオマスカットは黄緑色の外皮となっていますが、完熟状態になると外皮がより黄色になっていきます。

その為、やや黄色くなっているネオ・マスカットをチョイスされるとより甘味を感じる事が出来ます。

さらに粒ぞろいが良く、外皮にハリがある物、軸が茶色く枯れていないものが美味しいネオ・マスカットとなっています。

また甘味が凝縮されたネオ・マスカットを選ぶ上で、ブルームと呼ばれる白い粉が付着しているものを選ぶ事が重要です。

これは農薬や病気ではなく、含まれている糖分となっており、ブルームが浮き出る程、甘味が凝縮されている証拠ともなります。

ネオ・マスカットは色合いや食味が良い事で人気品種「甲斐路」や「瀬戸ジャイアンツ」の親品種としても活躍しています。

ネオ・マスカットというぶどうの味や形など食べた時に感じる特徴は?

ぶどう
ネオ・マスカットは1房が350~450g程となっており、1粒は約10g程。

マスカット・オブ・アレキサンドリアと比較するとやや小さめの大きさとなっていますが、酸味が抑えられ甘味が強く、酸っぱさを感じられない味わいとなっています。

また味だけでなく香りが強い面も大きな魅力となっています。

ネオ・マスカットはとても香りが高く、頬張ると口いっぱいに爽やかで芳醇な香りが広がります。

その為、生食でも魅力的なのですが、香りが命とも言えるワインにおいてはピッタリの品種となっており、白ワインの原料としても重宝されています。

外皮はキレイな黄緑色でリーズナブルな価格も大きな魅力ともなっています。

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ネオ・マスカットはどこが主な生産地?旬の時期は?

ポイント
ネオ・マスカットは岡山県で誕生した品種となっておりますが、山梨県が国内生産数の約60%となっています。

山梨県に次いで、山形県や新潟県、福岡県そして岡山県と各地で栽培が行われています。

そんなネオ・マスカットは7月頃から集荷され9月下旬頃まで流通されています。

最も美味しいネオ・マスカットを味わいたいのであれば、8月上旬~9月中旬頃となっています。

この頃のネオ・マスカットは甘味が凝縮されたジューシーな果肉となっており、すっきりとした味わいを楽しむ事が出来ます。

あとがき

強い甘味と美しい外観を持ち合わせたネオ・マスカットは生食だけでなく、スイーツの材料としても人気の品種です。

ネオ・マスカットの登場により、人気品種を数多く輩出させる事が出来たとして、誕生者の広田氏の顕彰碑が建立される程の人気にまで上り詰めました。

数多くあるマスカットの中でも未だに多くのファンがいる品種となっています。

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