ぶどう
かぶり付くと芳醇な香りが口いっぱいに広がるぶどう。

甘酸っぱさがとても魅力で、すっきりとした味わいを楽しむ事が出来ますね。

そんなぶどうにも多くの品種があり、人それぞれ自身にあった好みをチョイスする事が出来ますね。

数多くあるぶどうの品種についてご紹介致します。

黒いぶどうの品種一覧

ぶどう

巨峰

巨峰は大井上理農学研究所の大井上康氏によって「石原早生」と「センテニアル」の交配により誕生した品種です。

ぶどうと言えば「巨峰」と言われる程、最もメジャーな品種となっており、国内におけるぶどうの生産量の約35%を占める品種となっています。

正式名称は「石原センテニアル」で1955年に品種登録された際に聳え立つ富士山から「巨峰」と名づけられたのです。

甘味と酸味のバランスが良く、黒紫色の外皮が美しい品種となっています。

ピオーネ

ピオーネは1957年に静岡県の井川秀雄氏によって「巨峰」と「カノンホール・マスカット」の交配により誕生した品種です。

ピオーネはイタリア語で「開拓者」を指しています。

ピオーネ糖度が高い品種となっています。

しっかりとした甘味がありながらほのかな酸味もある事で、しつこさが無くスッキリとした味わいを楽しむ事が出来ます。

さらに巨峰よりも芳醇な香りを楽しめる品種となっています。

広島県の三次ピオーネ生産組合では黒紫色の外皮の美しさから「黒い真珠」として呼ばれており、商標登録にもなる程魅力的な品種です。

キャンベル・アーリー

キャンベル・アーリーは1892年にアメリカで「ムーア・アーリー」と「ベルビダー×マスカットハンブルグ」という品種の交配によって誕生した品種です。

「日本のぶどうワインの父」とも言われる新潟県の川上善兵衛氏によって1897年に日本へ導入された品種です。

日本では「キャンベル」の名称で流通されており、観かける頻度も高い品種です。

糖度が13~16度で酸味が程良くある事で、丁度良い甘酸っぱさを楽しめる品種です。

またキャンベル・アーサーは芳醇な香りを堪能出来る品種となっており、生食だけでなくワインやジュースの原料としても人気の高い品種です。

マスカット・ベリーA

マスカット・べりーAは1927年に「日本ぶどうワインの父」とも称されている川上善兵衛氏によって「ベーリー」と「マスカット・ハンブルグ」の交配により誕生した品種です。

今でこそ新品種の登場により、市場にてあまり見かける事も少なくなった品種ですが、ワインの原料として重宝されています。

2013年には「国際ブドウ・ワイン機構」で品種登録される程の魅力があり、EU諸国へ輸出する際に、マスカットベリーAの品種名をラベルに記載出来るようにもなっています。

マスカット・ベリーAの大きな特徴とも言えるのが芳醇な香り。

名前に「ベリー」が付いており、イチゴのような香りを楽しめる品種です。

この香りがワインにピッタリとして、赤ワインの原料では人気の品種となっています。

スチューベン

スチューベンは1947年にアメリカニューヨーク州の農業試験場にて「ウェイン」と「シュリンダ」のこうはいによって誕生した品種です。

アメリカではキャンベルがメジャーな存在となっていましたが、糖度が18度を凝るスチューベンの登場により、人気の品種となりました。

またキャンベルよりも潰れにくさや日持ちの面が優れている事で、日本でも流通されるようになりました。

酸味が抑えられている事で、ぶどうの甘酸っぱさを苦手とする方からも人気があります。

1粒が3~5gと小粒な品種な事で、食べやすく子供からご年配にまで親しまれています。

藤稔

藤稔は1985年に神奈川県藤沢市で「井川682号」と「ピオーネ」の交配で誕生した品種です。

「藤稔」という名称は多くの方が聞き慣れないと思われますが、一般的に流通される際には「大峰」という名称になっており、多くの方が味わった経験があると思われます。

藤稔は20g程にもなる大粒で、30gを越える粒になる事もある品種です。

また大きさだけでなく糖度が17度程あり酸味もバランスよく含まれています。

香りはそれ程高くはないのですが、ジューシーさを味わう事が出来ます。

黒紫色の外皮がより濃厚な程、甘味が凝縮されており、外皮の色合いをチェックして購入されると良いかも知れません。

ナガノパープル

ナガノパープルは1990年長野県果樹試験場にて「巨峰」と「リザマート」の交配により誕生した品種です。

2004年に品種登録されているのですが、登録時は「巨峰」と「ロザリオビアンコ」の交配による品種とされていました。

しかし調査により「巨峰」と「リザマート」の交配による品種であることが判明し、2010年に親品種が修正されています。

ナガノパープルは糖度が18~20度程もあり、甘味を楽しめる品種となってます。

皮が薄く、種無しとなっている事で丸ごとかぶり付いて食べられます。

ナガノパープルは長野県のオリジナル品種として誕生し、長野を代表する品種として県内のぶどう農家において、栽培が盛んに進められている品種です。

赤いぶどうの品種一覧

ぶどう

デラウェア

デラウェアはアメリカ原産の品種で自然交配によって誕生した品種です。

その為、親品種がどの品種なのか風名となっています。

日本へは1872年頃に導入されており、当時はぶどうは高級フルーツとなっていました。

その為、手軽に食べる事が出来ないフルーツでしたが、デラウェアは多品種と比較すると安価に購入出来る事で、多くの方から人気となりました。

しかし粒の小ささや新品種の登場により、昨今では生産数そのものが半減してしまいました。

デラウェアは甘味と酸味のバランスが良く、皮が非常に向きやすい事で人気の品種となっています。

甲州

甲州は日本原産のぶどうとなっており、日本においては800~1000年以上の歴史を持つ品種となっています。

甲州はどの品種の交配によ手誕生したのか完全に究明されていませんが、ヨーロッパ系品種の「ヴィティス・ヴィニフェラ」や中国の「ヴィティス・ダヴィーディ」といった品種のDNAを持つ事が判明しています。

甲州は甘味がありながらもしっかりとした酸味もあり、甘酸っぱさを楽しめる品種です。

その為、ワインの原料としても人気が高い品種です。

ワイン好きでなくても「甲州ワイン」という名前は耳にした事があると思われます。

甲州は甘酸っぱさとたっぷりの果汁が含まれている事で、ワイン作りにはピッタリの品種となっています。

2010年に日本産のぶどうとして初めて醸造用ぶどうとして登録された品種ともなっており、ドイツを始め世界各国で甲州の栽培が行われています。

赤嶺

赤嶺は山梨県のぶどう農家である三沢氏により、甲斐路の枝変わり品種として発見された品種です。

赤嶺は糖度が高い品種となっています。

ぶどうの平均糖度は16度程となっていますが、赤嶺は22度と数多くある品種の中でも糖度が非常に高い品種です。

さらに1粒が10gもある大粒。

大粒の中には糖度の高い果肉がびっしりと詰まっており、口いっぱいに甘味が広がります。

また赤嶺は皮が薄い品種となっています。

皮ごと食べるとサクサクとした食感も楽しめる品種です。

赤嶺は山梨県が主な産地となっており、生産数の98%が山梨県産と言えます。

安芸クイーン

安芸クイーンは1973年に農業・食品産業技術総合研究機構の果樹試験場安芸津支場にて「巨峰」の自家受粉により誕生した品種です。

安芸クイーンは約20年もの歳月を掛けようやく品種登録された品種です。

安芸クイーンは糖度が13~15gとなっており、あまり甘味が強い品種ではありませんが、酸味が抑えられている事で丁度良い甘酢っぱさとなっています。

香りが高く傷つきにくい性質があり、輸送にも優れた品種です。

巨峰同士によって誕生した品種ですが、巨峰とは異なる魅力が満載の品種です。

甲斐路

回路路は1977年には山梨県の植原葡萄研究所にて「フレームトーケー」と「ネオマスカット」の交配によって誕生した品種です。

回路路は「赤いマスカット」と称される程、香りが豊かな品種です。

当時、欧州品種は日本の気候に適応しない事で栽培が困難となっていましたが、甲斐路は日本の環境に適応した品種として人気が高まりました。

甲斐路は糖度が18~23度と非常に甘味を堪能出来る品種です。

ジューシーさも抜群で、芳醇な香りも楽しめる事で山梨県を代表する品種といっても過言ではない程です。

ゴルビー

ゴルビーは1983年に山梨県の植原葡萄研究所において「レッドクイーン」と「伊豆錦」の交配により誕生した品種です。

ゴルビーは旧ソ連時代に大統領を務めていたゴルバチョフ氏の相性から名付けられました。

ゴルビーは20g程にもなる大粒。

さらに糖度は18度~20度程にもなり、甘味を存分に楽しめる品種となっています。

ルビーロマン

ルビーロマンは石川県で誕生したオリジナル品種です。

ルビーロマンは高級ブランドとしても人気が高く、1房が110万円の値がついた事もあるほどです。

そんなルビーロマンには多くのランクがあり、中でも1粒が30g以上で1房が700g以上となる「プレミアム」は最高級ランクとなっています。

紫苑

紫苑は1983年に山梨県の植原葡萄研究所において「紅三尺」と「赤嶺」の交配により誕生した品種です。

名前の由来はキク科の花の色合いとなっています。

紫苑はラグビーボールのような形の品種です。

糖度も18~20度程と高く、さっぱりとした後味が特徴的です。

ジューシーな果肉で、皮が薄い品種となっており、皮ごと味わいたい品種です。

マニキュアフィンガー

マニキュアフィンガーは1984年に山梨県の植原葡萄研究所にて「ユニコーン」と「バラディ2号」の交配により誕生した品種です。

粒の大きさは10~13g程で糖度が18度程と非常に甘味を楽しめる品種です。

そんなマニキュアフィンガーの大きな特徴は見た目です。

細長い形で先端が赤みを帯びている事で「マニキュアを施した女性の指」をイメージさせてくれます。

そんな事からマニキュアフィンガーと命名されています。

緑色のぶどうの品種一覧

ぶどう

ナイアガラ

ナイアガラは1872年にアメリカニューヨーク州で「コンコード」と「キャサディ」の交配により誕生した品種です。

日本には1893年頃に「日本ぶどうワインの父」と称されている川上善兵衛氏によって導入されています。

粒は5~7g程と中粒。

糖度が20度になる事もある甘味の強い品種です。

そして程良い酸味がある事で、ワイン等の加工品にもピッタリです。

しかし輸送に不向きな品種となっている事で、産地で加工される事が多い品種となっています。

シャインマスカット

シャインマスカットは農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所にて「安芸津21号」と「白南」の交配により誕生した品種です。

粒の大きさが10~15gと大粒品種です。

糖度は20度にもなる事もあり、酸味が抑えられ甘さを堪能出来る品種です。

また、皮ごと食べられるのも魅力です。

芳醇な香りと、皮が薄い事でサクッとした食感も魅力の品種です。

ロザリオ・ビアンコ

ロザリオ・ビアンコは山梨県の植原葡萄研究所にて「ロザキ」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」という品種の交配により誕生した品種です。

1粒が15g程にもなる大粒で甘味の強い品種です。

また皮が薄い事で皮ごと食べたい品種です。

香りはそれ程感じる事は出来ませんが、ジューシーさが魅力とも言える品種です。

マスカット・オブ・アレキサンドリア

マスカット・オブアレキサンドリアは北アフリカ原産の品種ですが、ヨーロッパではメジャーな品種となっています。

日本においても「マスカット」と呼ばれている品種はこのマスカット・オブ・アレキサンドリアとなっており、とても身近な品種なのです。

糖度が18度もありジューシーさや香りの芳醇さもトップクラス。

甘さ、ジューシーさ、香り、どれを観ても文句なしでまさに「ぶどうの女王」と言える品種です。

ネオ・マスカット

ネオ・マスカットは1932年に「マスカット・オブ・アレキサンドリア」と「甲州三尺」の交配により誕生した品種です。

1粒が10g程で甘味が強く酸味が抑えられた品種となっています。

特に香りが強い品種となっており、ワインの原料としても人気が高い品種です。

瀬戸ジャイアンツ

瀬戸ジャイアンツは1979年に花澤ぶどう研究所にて「グザルカラー」と「ネオ・マスカット」の交配によって誕生した品種です。

瀬戸ジャイアンツはぶどうを食べる方にとっては困難となってしまう「種がある」「小粒で食べた感ゼロ」「皮を剥くのが面倒くさい」という面を覆した品種です。

皮ごと食べられ、種が無く大粒。

瀬戸ジャイアンツはなんと30gになるほどの大きさで甘味も十分。

大粒で美味しいだけでなく、シャボン玉を3個くっつけたような形も魅力となっています。

また岡山県で誕生した品種となっている事で「桃太郎ぶどう」としても商標登録されています。

翠峰

翠峰は1975年に福岡県農業総合試験場園芸研究所にて「ピオーネ」に「センテニアル」の交配により誕生した品種です。

13~20gと大粒で甘味と酸味のバランスが良い品種です。

種無し品種という事で丸ごとかぶり付いて食べたい品種ともなっています。

ジューシーさも抜群でぶどう本来の甘酸っぱさを味わえる品種です。

あとがき

たくさんの品種を紹介しましたが実際に食べたことのある品種はそう多くはないかと思います。

しかしどの品種もそれぞれに違った魅力があるので、できるだけたくさんの種類を味わっていただきたいです。