びわ
世界中には多くのフルーツが存在しており、食後のデザートやスイーツの材料として活躍しています。

日本で味わえるフルーツと言えばミカンやリンゴ、バナナといった答えが多いかと思われますが、日本では古来より親しまれてきたフルーツがあります。

それは「ビワ」です。

中国においては何千年もの昔から重宝されてきたビワは日本でも古くから定着しているフルーツとなっています。

そんなビワにも多くの品種があり、その中の一つ「大房」はビワの中でも人気を博している品種です。

大房の魅力をご紹介します。

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大房という品種について

黒板
大房は旧農林省園芸試験場による「ビワの新品種の開発」を目的として、誕生した品種です。

1917年から新品種の開発が行われ、「田中」と「楠」の交配により誕生し、1967年に「大房」としてデビューを果たしました。

連作障害や寒さに弱い性質を持つビワは露地栽培は非常に難しく、ビワ栽培の多くはハウスでの栽培となっています。

しかし、大房は寒さに強い性質を持っており露地栽培での育成によっても良好な実を育む事が出来る品種です。

その為、大房の誕生によって露地栽培の約6割以上がこの大房になっているのです。

特に「ビワ栽培の北限」とも言われている千葉県において栽培されているビワのほとんどが大房となっています。

大房というビワの特徴は?

びわ
大房の大きな特徴は名前の由来ともなっている大きな果実で、一般的なビワは40g~50g程となっていますが、この大房はなんと100gを越える大きさの物も多くあるのです。

平均的な大きさでも70g~80gと大粒な大房は食べ応え十分ですが、大房の魅力はその大きさだけではありません。

酸味が少なく甘みが凝縮されている事で、ビワのスッキリとしながらも濃厚な甘さが魅力的で、さらに果汁がたっぷりと詰まっており、皮を剥くだけでビワの旨味が溢れ出てきます。

また、多くの品種とは異なり縦長ではなく丸みを帯びたふっくらとした形も大房ならではです。

外皮は黄色に近い橙色で、ツヤもあり外見からもみずみずしさが伝わってきます。

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大房というビワはどこで生産されている?旬は?

ポイント
大房は千葉県内で栽培されている品種です。

そんな大房の旬は5月下旬~6月上旬となっており、控え目な酸味と濃厚な甘みが楽しめる果肉がびっしりとなった大房を存分に味わう事が出来ます。

千葉県内はビワの産地としても有名なエリアですが、この時期の大房は抜群の美味しさと芳醇な香りが満載となっており、多くの方から人気が高まっています。

あとがき

ビワを食す機会は年々減少しており、1年に1度食べる頻度も無いフルーツかと思われます。

その為、多くの方から忘れられている存在ともなっていますが、大房を食べれば誰もが毎年ビワの訪れが待ち遠しくなってしまいます。

濃厚な甘みとジューシーな果肉は来季まで待てない程、絶品な味わいとなっています。

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