皆さん、みかんの皮ってどうしていますか?お恥ずかしながら、私はいつもみかんを食べる時には皮を剥いてそのままポイ、ということがほとんどです。
みかんの皮の使い道は?
みかんの皮は漢方で「陳皮」と呼ばれて知られているように、しっかりと用途があるものなんです。
陳皮はみかんの皮をざるや網に広げて日陰で干したもので、風邪の予防や血流改善、整腸作用にリラックス効果など様々な効能を持っています。
お風呂に入れる
みかんの皮をお風呂に入れて一緒に浸かると、素敵な効果がたくさんあります。
みかんの「リモネン」の香り成分が疲労回復や冷えに対して効果を発揮します。
さらに、リラックス効果や代謝を上げて内臓脂肪を減らす働きも期待できますので、みかんの皮はまさに入浴時にぴったりですね。
方法はとても簡単で、干したみかんの皮をネットに入れて湯船に入れるだけ。
油汚れを落とす
みかんの香り成分「リモネン」には油分を溶かす働きもあるんです。
油性ペンの落書きやコンロ周りにこびりついた油汚れはもちろん、手垢も皮脂による汚れですのでみかんの皮を使って落とすことができます。
みかんの皮でこするだけでなく、皮を使って洗剤を作ることもできます。みかんの皮洗剤の作り方は以下の通りです。
1. 水400mlにみかんの皮4個分をちぎって鍋にいれて火にかける
2. 15分ほど煮て冷まし、ざるでこしたら出来上がり
スプレーの容器などに入れて吹きかけるだけで洗剤として使用することができます。
消臭効果
柑橘類の爽やかな香りは消臭効果を期待して使うこともできます。手についた油や魚、玉ねぎなどの臭いがきになるときはみかんの皮を手で揉んでおくと臭いが和らぎます。
また、手を水で洗い流しながらみかんの皮を揉む方法も効果的です。
電子レンジ内の臭いが気になるときはみかん1個分の皮を入れて約1分加熱します。加熱された皮の上記によってレンジ内の臭いが取れます。
魚を焼きグリルや煮魚に使った鍋など、魚の臭いが気になるときもみかんの皮をが使えます。
魚焼きグリルは魚を「焼く前」にグリルの受け皿に水を張り、みかん1個分の皮をちぎって入れておくと臭いが付きにくくなります。
肥料
みかんの皮は栄養が豊富なので肥料としても使えます。ただし、生のままだと土と混ざりにくかったり臭いが気になったりするので、干して陳皮にした状態で使用しましょう。
干した皮は細かく刻んだり粉末にするなどして土の上に巻いたり土の中に混ぜ込んだりすることで使用します。
実は食べられる?
ここまで様々な使い方をご紹介しましたが、一番初めに「陳皮」をご紹介したのを覚えているでしょうか?
漢方として使われていることからも分かるように、実はみかんの皮はそのまま食べることもできるんです。
そもそもみかんの皮には栄養がたっぷり含まれていて、その内のアントシアニンというポリフェノールの一種からはアンチエイジング効果も期待できます。
干したり焼いたりしてそのまま食べることで、しっかりと栄養を摂取することができます。
ピールにできる?
みかんの皮の食べ方として有名なのはピールです。よくチョコレートに使われたりケーキやクッキーに混ぜ込まれたりしていますよね。
ちょっとおしゃれなイメージのあるピールですが、ご自宅でも簡単に作ることができます。作り方の一例をご紹介します。
1. ボウルに刻んだみかんの皮を入れて、そこにお湯を入れてかき回す
2. 皮がしなっとしたらざるにあげて水を切る
3. フライパンに皮と砂糖(みかんの皮に対して80%)を入れて火にかけ、水気が飛ぶまで煎る
他にも
乾燥させたみかんの皮と、乾燥させた花などを一緒に麻袋に入れるとみかんのポプリが作れます。
まとめ
みかんの皮の活用方法は多岐にわたっています。野菜や果物はよく実の部分より皮に栄養が多く含まれるといいますが、みかんもその例にもれません。
せっかくたくさんの栄養を含んでいるみかんの皮を捨ててしまうのはもったいないですよね。焼いたり干したり、様々な方法で食べてみるのも良いかもしれません。