今日本で食べられているイチゴは、江戸時代にオランダから舶来したものです。この舶来した「オランダイチゴ」は、18世紀にオランダで作られたものです。
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あまおとめという品種について
オランダから伝わったオランダイチゴが日本で広まりましたが、オランダイチゴはオランダで作られたとはいえ、オランダにもともとあったイチゴを使ったわけではありません。
北米のイチゴと南米のイチゴがヨーロッパに持ち込まれて普及する中で、この2種をあわせて生まれたものです。
話は現代の愛媛県です。この愛媛県の農林水産部に属する農林水産研究所で、東日本・栃木県の「とちおとめ」と西日本・佐賀県の「さがほのか」をあわせて「あまおとめ」が2006年に生まれました。
「あまおとめ」という名前は公募でつけられました。名前のとおりとても甘いいちごで、愛媛県の主軸となる品種となっています。
あまおとめといういちごの特徴は?
「あまおとめ」の糖度(イチゴ100グラム中にどれくらいショ糖が含まれているか)は「とちおとめ」と同じ程度(9~15度)です。
また「とちおとめ」や「さがほのか」と同様、強い酸味(アスコルビン酸)はない品種となっています。
またイチゴは、温度が高いとショ糖を生長するのに使いますが、温度が低いとショ糖が蓄積される性質があるようです。冬の大根が甘いのと同じです。
そうしたことから、「あまおとめ」の糖度をさらに高めるため、通常ビニルハウス内で育てられるところ、厳冬期にあえて低温にあて、イチゴ自らの働きで糖分を濃度を高めて栽培された「あま恋いちご」という品種もあります。
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あまおとめはどこ生まれのいちごでどこが主な生産地?旬の時期は?
上記のとおり、「あまおとめ」は愛媛県生まれのいちごで、愛媛県内でこれまで生産されてきました。
しかし2015年からは、県外の生産者からの要望に応じて、より多くの方に「あまおとめ」を届けようということで、県外の生産者にも「あまおとめ」生産の道を開いています。
あとがき
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