あまおうといういちごの品種の特徴とは？

あまおうという品種について

「あまおう」という名前は商標で、品種名は「福岡S6号」と言います。「あまおう」は6年という歳月を経て、2005年に誕生したいちごです。

福岡県農業総合試験場園芸研究所において、「とよのか」と「てるのか」を交配してできた「久留米53号」を母にもち、「久留米49号」と「さちのか」を交配してできた「92ー46」を父にもち、この交配から生まれたのが「あまおう」です。

「福岡S6号」を販売するにあたって、消費者には馴染みのない名称だったため、県内の公募により、「あまおう」と親しみやすい名称がつきました。

「あまおう」の由来は、「赤い、丸い、大きい、うまい」のそれぞれの頭文字をとって名付けられたものです。

あまおうといういちごの特徴は？

「あまおう」は「とよのか」に代わるいちごで、日本一を目指して作られたものです。

以前は西の「とよのか」と呼ばれるほど有名なものでしたが、色づきが悪く寒い時期には赤くなりにくいいちごで、見た目が良くありませんでした。

そのため、品質向上に努め試行錯誤を繰り返しましたが、「さちのか」や「とちおとめ」という品種が出てきたため、「とよのか」の着色不足が目立つようになりました。

「あまおう」は名前の由来の通り、果実は40g?50gで「とよのか」の1.2倍の大きさがあります。形も丸く、ふっくらしています。

果実は赤く、果皮には光沢があります。糖度は「とよのか」と同等、もしくは少し高めで平均11度以上で、酸味はやや少ないので甘みと酸味のバランスが良く、濃厚な味わいです。また、果実は硬めです。

あまおうはどこ生まれのいちごでどこが主な生産地？旬の時期は？

「あまおう」は福岡県内の生産者に限り、栽培・販売ができるようになっています。

これは、福岡県のブランド化を向上させるためと、きちんとした栽培管理をして、「あまおう」の品質の低下を防ぐためです。

だから、「あまおう」は福岡県がJAふくれんに苗の生産の許可を出しているので、苗もJAおよびふくれん以外からは購入できません。

福岡県産以外の「あまおう」は、違法に栽培・販売されているものです。「あまおう」のイチゴ狩りをしようと思っても、福岡県でしかできません。

平成28年福岡県のいちごの収穫量は2位で、15600tでした。「あまおう」がよく知られているのも分かります。

美味しいあまおうの見分け方と長期保存方法は？

「あまおう」は赤いものがおすすめです。そして、日持ちはしますが、その日に食べるのがいいです。

あとがき

「あまおう」は今や誰もが聞いたことのあるいちごです。いちごの人気ランキングでも上位を占めています。

「あまおう」は、加工品にも使われており、2017年には九州限定販売で「いろはす あまおう」の商品がでました。

また、9月25日から全国発売も決まりました。福岡県のブランドいちごを、様々な人に味わってほしいものです。