ワインもぶどうジュースも、もちろん原料は同じぶどうです!しかし、それぞれに向いた品種があり、製造方法にも違いがあるのです。
また、一言にぶどうジュースといっても、主に子供が飲むものから、ワインの代用品として飲まれる、大人向けのものまであります。
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目次
ワインとぶどうジュースって原料が同じって本当?
先にお話しした通り、ワインとぶどうジュースの原料は、ぶどうであるということでは同じです。
では、その違いは、製造行程で発酵を行うか行わないかだけなのでしょうか?
ワイン用のぶどうと食用のぶどうは違う品種?
世界的には、ワイン用と食用は別品種と言われています。例えば、カベルネ・ソーヴィニヨン・メルカー・シャルドネなどは有名なワイン用の品種です。
一度はお聞きになったものもあるのではないでしょうか。一方食用は、巨峰に代表されるヴィティス・ラブルスカとヴィニフェラを交配したもの等が有名です。
日本ですと、ぶどうといえば食用を思い浮かべる人の方が多いのでは?と思われますが、世界的には、ぶとうの品種の8割はワイン用で、残り2割が食用といわれています。驚きですよね。
ワインに向く品種の特徴としては、糖分と酸味、香味すべてが強く、皮が厚く、種の多いものです。
実と皮の境目が分かりにくく、デラウェアのように小粒なのが特徴です。
ワインを造る過程で、ぶどうの糖分がアルコールに変化し、酸味がワインの複雑な味わいを造り出し、厚い皮により香味豊かになるからです。確かに、食用には向いていませんよね。
一方で、食用は糖分は強いものの、酸味は控え目で、香味も強過ぎないものが好まれます。
もちろん、皮も薄く、種が少なかったり、全く入っていないものすらあります。やはり、食べやすさ重視ですね。
世界のワイン事情をお話ししましたが、今は日本でも盛んにワイン造りが行われています。
もちろん、ワイン用の品種を用いて醸造されているものもありますが、中には食用のナイアガラ、デラウェア、マスカットベリーAを用いたものもあります。
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ワイン用のぶどうでもぶどうジュースとして販売されているのもあるの?
よく見かける子供向けのぶどうジュースは、食用のぶどうを使用しています。甘味が強く、比較的酸味が抑えられているものが多いですよね。
それに対して、大人向けのぶどうジュースとして「ノンアルコールワイン」があります。こちらは、アルコール分がないだけで、味わいや香味は本格的です。
アルコールの苦手な人や妊婦さん、飲んですぐに車を運転する予定の人にもお勧めです。
何より、子供向けのジュースと違う点は、ワイン用のぶどうを使っていることです。醸造方法は、2種類あります。
①アルコールワインから、アルコール分だけを除去して造る方法です。ヨーロッパでよく使われる製造方法です。
ワインとぶどうジュースでは、ポリフェノールがより多く摂取できるのはどっち?
赤ワインには、ポリフェノールが豊富に含まれているという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。それは、なぜなのでしょう?
赤ワインは、皮ごと使われているからです。ポリフェノールは、特に皮と種に多く含まれています。
また、ワインを造る際に発酵する過程で、果汁の構造が変化し、ポリフェノールが増加するのです。
もちろん、皮ごと絞ったぶどうジュースにもポリフェノールが含まれていますが、量としてはアルコールがない分、赤ワインに劣ります。
また糖分が多いので、量を飲むことができません。ですので、赤ワインがお勧めです。ただし、あくまでもお酒です。飲み過ぎは厳禁です!1日にグラス2杯程度にしておいて下さいね。
ちなみにポリフェノールの効能は、長寿、アンチエイジング、認知症予防、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やし、動脈硬化予防、抗ガン、抗炎症、抗ウイルス、コラーゲンの生成、むくみやシミの改善にも役立つといわれています。非常に効能が多岐に渡っていることが分かりますね。
更に良い点があり、このポリフェノールは熱に強い性質があります。
アルコールが苦手な人も、お肉を焼くときにフランベしたり、ビーフシチューやカレーの風味付けに使ってみたり、加熱調理に使用すれば、アルコール分はとんでしまいます。
まとめ
ワインとぶどうジュースの原料となるぶどうの品種の違いや、ノンアルコールワインについて、赤ワインの栄養素であるポリフェノールについてご紹介してきました。
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