日本の冬場に欠かせない果物と言えばやはり「みかん」ですよね。
甘酸っぱさが凝縮された果肉にかぶり付くと、たっぷりの果汁が溢れ出てきますよね。
さて、いつも何気なくみかんを食べている方が多いと思われますが「きゅうき」という品種をご存知でしょうか。
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きゅうきとはどんな温州みかん?
きゅうきは1989年和歌山県有田市宮原町のみかん農家である久喜護氏によって発見された品種です。
向山温州の一樹変異として発見され、2011年に品種登録された品種です。
向山温州と比較すると、着色は早く浮皮が少ない特徴があります。
きゅうきの味や形などの特徴はどんな感じ?
きゅうきは糖度が13度以上と高い品種となっており、甘味を楽しめる品種です。
酸味も程よく含まれている事で、みかん本来の味わいを楽しむ事ができます。
また、きゅうきは減酸が早い品種となっており、酸味をほとんど感じる事はありません。
みかんの酸っぱさが苦手な方にお勧めな品種です。
また果肉を包んでいる皮(じょうのう膜)は薄い品種です。
皮(じょうのう膜)が厚いと食感が損なわれるとして取り除く方もいらっしゃいますが、きゅうきは気に掛ける事なく果肉と一緒に味わう事ができます。
いつぐらいに出回るの?どこ産のものが多い?
きゅうきは和歌山県で発見された品種となっており、和歌山県のみで栽培が行われています。
栽培だけでなく、苗木の供給も和歌山県となっており、和歌山県が主な産地となっていますが、全国各地で僅かながら栽培が行われています。
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その他
きゅうきは味のバランスが整っているだけでなく、浮皮の発生が少ない品種となっており、多くのみかん農家から注目されている品種です。
和歌山県では数多くの品種が栽培されていますが、きゅうきは「有田みかん」の新ブランドとして今後全国各地で展開される主力候補とも称されています。
またきゅうきは単に和歌山県の新ブランドとしての栽培が目的ではありません。
食味の良さや栽培の行い易さという性質を持っている事から「和歌山県のみかん農家の後継者作り」にも大きく関係する品種となっています。
みかん大国、和歌山県においてもみかん農家の高齢化や後継者不足が大きな課題とされています。
あとがき
甘みが強く酸味が抑えられたきゅうき。
比較的、新しいブランドながら主力品種候補として大きな期待が込められています。
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