秋の味覚の一つでもある柿。
シーズンともなれば多くの柿をスーパーで観かける事もあり、ついつい購入してしまいますよね。
そんな柿にも多くの品種があるのですが「川底柿」という品種をご存知でしょうか。
Sponsored Link
川底柿とは?
川底柿は福岡県上毛町豊築地区が原産の品種となっています。
400年以上の歴史がある品種でいつ誕生し、どの品種の交配による物なのか明らかにされてはいません。
しかし小倉藩主細川忠興公にも献上されたという記録も残っている程、古くから重宝されてきた品種で「幻の柿」としても呼ばれています。
川底柿は渋柿となっており、生食で食べるには渋抜きが必要となりますが、「あおし」という技法により渋抜きが行われています。
「あおし」とは川底柿とドライアイスを密封した袋に入れ、5日間程度置く渋抜き方法となっています。
川底柿の味の特徴は?糖度はどれぐらいなの?
川底柿は縦に4つの溝が入りふっくらと丸みを帯びた形が特徴的です。
外皮は鮮やかなオレンジ色で果肉も美しいオレンジ色となっており、見た目の美しさも魅力となっています。
果肉は程良い硬さがありながらも、柔らかくジューシーな果汁がたっぷりと含まれています。
Sponsored Link
川底柿の旬(食べごろ)と主に生産している県は?
川底柿は福岡県上毛町豊築地区が原産の柿となっており、この地区のみで栽培が行われています。
渋抜きについて
川底柿は「あおし」と呼ばれるドライアイスを使用した渋抜きが行われています。
一般的にはアルコールでの渋抜きがほとんどと思われます。
そんなアルコールを使用した渋抜き方法をご紹介致します。
30度以上のアルコール度数がある焼酎やホワイトリカーを用意します。
平たい器にアルコールを入れ、柿のヘタの部分にしっかりと染み込ませます。
そしてヘタを下にして新聞紙を敷いた箱に入れ5日程放置すると渋みが抜け、甘味を堪能出来る柿になります。
これはアルコールに含まれているアセトアルデヒトが柿の渋みの素となるタンニンを排出させる事で甘味を感じる事が出来るのです。
あとがき
豊築地区でしか栽培されていない川底柿は生産者が少なくなってきていますが、地元に欠かせない特産品となっています。
川底柿をより多くの方に知ってもらう為に地域住民が一丸となり、川底柿を使用した加工品を輩出しています。
Sponsored Link