秋と言えば味覚の宝庫ですよね。

秋が旬を向かえる果物も数多くありますが、忘れてはいけないのが「柿」。

美しい色合いと甘味が魅力ともなる柿ですが、多くの品種があります。

その中には「西条柿」という品種がある事をご存知でしょうか。

西条柿という品種についてご紹介致します。

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西条柿とは?

教師の画像
西条柿は「さいじょうがき」と読みます。

西条柿は広島県の西条(現東広島市)が原産と言われている品種です。

西条が原産となっている事で西条柿と名づけられています。

長福寺という歴史的なお寺では西条柿に関する資料があり、800年以上前から存在している柿ともなっています。

西条柿は渋柿となっていますが、捥ぎ取らないでおくと完熟状態になり渋みが抜け甘味を感じる事が出来ます。

この自然に完熟した状態を収獲した物を岡山県津山では「熟し柿」と呼んでいます。

「熟し柿」が訛った言い方となる事で「づくし柿」と呼ばれています。

西条柿の味の特徴は?


西条柿は渋柿となっている事で、渋抜きを行う必要があります。

渋抜きされた西条柿は糖度が15度程あり、甘味を楽しむ事が出来ます。

形は縦長で側面に4つの溝があるのが大きな特徴的となっています。

外皮は鮮やかなオレンジ色で果肉も鮮やかな色合いとなっています。

果肉は柔らかく、トロけるような食感を楽しむ事が出来ます。

ただ渋抜き後は日持ちがしない品種となっている事で、渋抜き後は早めに食べる事がおススメとなります。

づくし柿は非常に柔らかく、輸送してしまうと果肉が崩れてしまいます。

その為、産地以外ではなかなか味わう事が出来ない柿となっています。

完熟状態となったづくし柿は溝が無く縦長の形となっています。

渋みはほとんど無く、トロけるような食感が大きな魅力となっています。

冷蔵庫で冷やすとより美味しく味わう事が出来ますが、冷凍庫で凍らせる事によってシャーベットとしても美味しく味わう事が出来ます。

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西条柿の旬と主な産地は

ポイント
西条柿は島根県が国内生産量の約35%を占めています。

島根県に次いで、岡山県や鳥取県山口県といったエリアで栽培されています。

西条柿は10月上旬~11月中旬頃が収穫時期となっており、最も美味しい時期は10月中旬~11月上旬となっています。

渋抜きについて


現在の渋柿はアルコールでの渋抜きがごく一般的となっています。

しかし、西条柿を自然に完熟させたづくし柿のような完熟方法が昔は当たり前となっていました。

その為、渋柿のほとんどは干し柿として食べる事がほとんどなっていましたが、昭和時代にドライアイスが使用された渋抜きが登場してからは、渋柿を生食で食べる機会も多くなってきたのです。

あとがき

他の柿とは異なる形も魅力的な西条柿。

渋抜きを行った生食で食べるのも魅力的ですが、完熟状態となったづくし柿は甘味が凝縮されトロりとした食感が魅力ともなります。

づくし柿は産地以外ではなかなか流通していないので、産地に直接訪れ味わって頂きたい味わいですよね。

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