秋を迎えると柿の訪れを待ち遠しくしている方も多くいらっしゃいます。

一口に柿といっても数多くの品種がある事をご存知でしょうか。

そんな柿の品種の一つ「祇園坊柿」も人気の品種なのです。

祇園坊柿の魅力をご紹介致します。

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祇園坊柿とは?

黒板
祇園坊柿は広島県を中心に古くから栽培されている渋柿の品種です。

どこから持ち込まれたのか、どの品種の交配によって誕生したのか解明されていない品種です。

しかし古い記録により佐東郡の祇園社がルーツなのではと言われています。

祇園社の社僧によって増殖され近郊へと広まった品種とされています。

「祇園坊柿」という名前は祇園社の社僧によって広められた説や祇園の僧侶の頭に似た形という事で名づけられています。

祇園坊柿の味の特徴は?糖度はどれぐらいなの?


祇園坊柿は1個の重量が300g程と大きめのサイズです。

縦に4つの溝が入り、先が尖った形をしています。

縦にカットするとハート型にも似た形が魅力ともなっています。

外皮は美しい鮮やかな橙色で果肉も橙色となっています。

果肉はびしりと詰まっており、果汁もたっぷりと含まれています。

祇園坊柿は渋柿となっており、干し柿として一般的に流通されています。

渋抜きして食べるとシャキシャキとした食感とすっきりとした甘さが味わえます。

干し柿にすると中身にトロリとした甘い果肉が凝縮され、口いっぱいに甘味が広がります。

種の無い品種となっている事で生食や干し柿にピッタリですね。

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祇園坊柿の旬(食べごろ)と主に生産している県は?

ポイント
祇園坊柿は国内生産量の約9割を広島県が占めています。

その為、先刻的に流通されている祇園坊柿はほとんど広島産と言えます。

広島県以外では愛媛県や山口県といったエリアで栽培が行われています。

そんな祇園坊柿は10月中旬~11月中旬頃が収穫時期となっており、みずみずしさが十分に蓄えられた旬は10月下旬~11月上旬頃となっています。

その他


祇園坊柿は干し柿として食す事が多いですが、生食でも美味しく味わう事が出来ます。

そこで祇園坊を生食で味わう為の渋抜きをご紹介します。

渋抜きはさまざまな方法がありますが、ポピュラーともなっているのがアルコールの使用です。

アルコールに含まれているアセトアルデヒトが渋抜きの役目となるのです。

焼酎やウィスキー、ホワイトリカーといったアルコール度数が30度以上あれば可能となります。

アルコールを平たい器に入れ、ヘタの部分にしっかりと染み込ませます。

新聞紙等を敷いた段ボールや入れ物にヘタを下にして入れて5日程放置するだけで渋が抜け、甘味を楽しむ事が出来ます。

あとがき

どのようなルーツによって誕生したのか謎の多い祇園坊柿。

大粒となっている事で干し柿として食される事の多い品種ともなっています。

生食としても味わう事もできますので、渋抜きを行い、生食と干し柿の両方を堪能されてみては如何でしょうか。

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