おやつや食後のデザートとして登場する事も多いぶどう。
そんなぶどうにも多くの品種がありますが「紫苑」という品種をご存知でしょうか。
あまり耳にした事がない方もいらっしゃると思われますが、人気の高い品種なのです。
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紫苑というぶどうの品種について
紫苑は1983年に山梨県の植原葡萄研究所において「紅三尺」と「赤嶺」の交配によって誕生した品種です。
薄紫色色合いとなっており鮮やかさも魅力的な品種です。
「紫苑」という名前はキク科の花の色から名付けられており、紫苑の見た目の美しさがそのまま名前となっています。
紫苑は生産数が非常に少ない事で、希少性も高く贈答用としても人気の品種です。
また冬場が収穫時期となっており、ぶどうの品種としては珍しい冬ぶどうとなってます。
美味しい紫苑の見分け方は薄紫色の外皮がより濃厚で、ハリがあり軸が茶色くなっていない物を選ぶ事が大切です。
またブルームと呼ばれる白い粉が表面に付着しているものはより、甘味を楽しむ事が出来ます。
紫苑というぶどうの味や形など食べた時に感じる特徴は?
紫苑は糖度が高い品種となっています。
甘味を楽しむ事が出来るぶどうは糖度が16度程となっていますが、紫苑は18~20度にもなる品種です。
酸味が抑えられた品種となっている事で甘味を存分に楽しむ事が出来ます。
後味はしつこさが感じられず、さっぱりと楽しむ事が出来ます。
また紫苑の形も大きな特徴と言えます。
紫苑はラグビーボールのような楕円形をしています。
果肉には程良いしまりがあり、ジューシーな果汁がたっぷりと含まれています。
果肉は透明感のある黄緑色で、実離れが良い事でツルッと剥く事が出来ます。
さらに紫苑は種無し品種となっています。
ぶどうを食される際に多くの方が「種が無ければ食べやすい」と感じていらっしゃると思われます。
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紫苑はどこが主な生産地?旬の時期は?
紫苑は山梨県で誕生した品種となっていますが、主な産地は岡山県です。
岡山県では2002年から温室ぶどう産地としてあらゆる機関の協力の元、新ブランドの育成に取り組んできました。
より高い品質や安定した栽培い力が注がれ、岡山県では「ぶどうと言えば紫苑」と言われる程、人気度も認知度も高い品種となっています。
そんな紫苑は山梨県では9月下旬~10月上旬頃に流通されていますが、栽培が盛んな岡山県では10月下旬~12月中旬頃まで収獲が行われています。
そんな紫苑の旬は10月中旬~11月中旬頃です。
あとがき
ぶどうと言えば秋口に流通される事が多いフルーツですが、紫苑は冬の時期に味わえる品種となっています。
高い糖度と抑えられた酸味が甘酸っぱさが苦手とする方からも人気となっています。
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