マスカット・ベリーAというぶどうの種類はどういう特徴があるの？

ぶどうは日本人にとっても馴染み深いフルーツとなっています。

甘さよ酸味のバランスが良く、芳醇な香りが生食は勿論、ジュースやワインにもピッタリとなっています。

そんなぶどうの品種の一つ「マスカット・ベリーA」という品種をご存知でしょうか。

マスカット・ベリーAという品種についてご紹介致します。

マスカット・ベリーAはアメリカブドウのラブルスカ種「ベーリー」とヨーロッパブドウのヴィニフェラ種「マスカット・ハンブルグ」の交配によって誕生した品種です。

生みの親は「日本ぶどうワインの父」とも称されている川上善兵衛氏です。

1927年に誕生し、1940年に生食やワイン用として発表されてから全国各地で栽培が行われるようになった品種です。

一昔前まではスーパーや青果店でも主力品種として観かける事が多かったのですが、新品種の登場によってほとんど観かける事も無くなり、生食としても食べられる事が少なくなってしまいました。

現在では主に赤ワインの原料としての栽培がメインとなっています。

市場では「ニューベリーA」という品種も流通されていますが、これはマスカット・ベリーAにジベレリン処理が行われ、種無しの状態となった品種となっています。

2013年には「国際ブドウ・ワイン機構」に品種登録された事により、ワインをEU諸国へ輸出する際に、マスカットベリーAの品種名をラベルに記載出来るようにもなっています。

マスカット・べりーAは粒の大きさが5ｇ～7gと中粒となっています。

外皮は濃厚な紫色で果肉も透明でびっしりと詰まっており、ジューシーさも魅力的。

甘味がありながらもしっかりと酸味もある事で甘酸っぱさを楽しむ事が出来ます。

そしマスカット・ベリーAの魅力の一つとも言えるのが香り。

名前にもべりーが付いているようにイチゴのような香りを楽しむ事が出来るのです。

その甘酸っぱさや香りから生食用は勿論、ワインの原料としても人気の品種です。

マスカット・ベリーAは山梨県が国内にいて最も栽培が盛んなエリアとなっています。

山梨県に次ぎ兵庫県や広島県で栽培が行われており、全国各地で栽培されています。

マスカット・べりーAは8月中旬頃から収穫が行われ、10月頃まで収獲が続けられてます。

その為、最も美味しい旬は9月頃となっています。

溢れる程のジューシーさと甘酸っぱさが凝縮されたマスカット・ベリーAを味わうならこの時期がおススメとなっています。

ぶどうでありながら一期のようなフルーティーな香りを楽しめるマスカット・ベリーA。

甘酸っぱいジューシーな果汁を存分に楽しめるとして、人気の品種ともなっています。