多くのフルーツが世の中には存在していますが、味や香りだけけでなく、見た目の美しさも大きな魅力となるフルーツがあります。
それが「いちご」です。
上品な甘さとほのかな酸味、そして芳醇な香りと気品に輝く美しさ、その全てにおいて最高のフルーツとも言えるいちごはその美しさからケーキの飾りとしても重宝されています。
しかし、いちごには数多くの品種があるのです。
その中の一つ「かなみひめ」は他の品種とは異なる経緯があります。
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かなみひめと言う品種について
かなみひめは静岡県の育種家である金指氏により「とちおとめ」と「章姫」の交配により誕生しましたが、この交配は意図的なものではなく自然交配によって誕生しました。
2001年に登録出願され、2005年に品種登録されています。
そんな「かなみひめ」の名前の由来がとても面白いのです。
「かなみ」は「金中三」と書き、金は開発者の金指氏、中は中国で栽培方法を指導された時の品種、そして三は出資者である「三菱商事」から「かなみ=金中三」と金指氏が命名しました。
ただ混植ほ場に栽培していた物が自然交配した事で誕生した品種となっており、完全に「とちおとめ」と「章姫」だけの花粉とは言えない可能性もあります。
かなみひめといういちごの特徴は?
かなみひめは甘味が強く酸味が抑えられたいちごで、いちご本来の甘酸っぱさを存分に味わえる品種となっています。
平均糖度が16°もあり多品種と比較すると甘さを堪能出来るいちごで、香りも強くシャキシャキとした食感楽しめます。
長円錘形の形で大き目な粒となっており、1粒でもいちごを堪能出来る程のボリューム感です。
また、外皮はヘタの部分まで真っ赤な色合いに染まっており、中身も薄赤く鮮やかな色合いが魅力ともなっています。
その上、程良い硬さもあり傷付きや潰れ難いいちごということで、スーパーで並んでも見た目の美しさを維持出来ます。
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かなみひめといういちごはどこで生産されている?旬は?
かなみひめは静岡県で誕生した品種で静岡県内で栽培されていますが、静岡県のみならず滋賀県や山形県でも栽培が行われています。
そんなかなみひめは12月~5月頃が集荷時期となっています。
あとがき
自然交配によって誕生した「かなみひめ」は「とちおとめ」と「章姫」の魅力が受け継がれたいちごです。
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