りんごを切って、しばらく置いておくと、茶色くなってしまいますよね。
それを避けるために、塩水に浸けておけば良いはず!
と実践したら、ああ残念…なんて不味いのとガッカリしているあなた。
そんなあなたへ、なぜりんごが変色してしまうのかお話しするとともに、効果的かつ、りんご本来のの味を変えない塩分濃度や、浸け時間をご紹介したいと思います。
また、塩水の代用品についてもお話ししますよ!
目次
りんごを塩水につけると変色しない理由は?
まず始めに、なぜ、りんごを切って、放置しておくと、茶色に変わるのかご存知ですか?
それは、りんごに含まれている(特に皮のあたりに多く含有されています。)ポリフェノールの一種であるエピカテキンやクロロゲン酸が、空気に触れることで、酸化し変色させてしまうからなのです。
その現象を抑えるために、塩が活躍してくれます。
切ったりんごを塩水に浸けると、塩に含まれてるナトリウムイオンが、りんごポリフェノールの周りに壁を作ることで、空気に触れなくなり、酵素の働きが抑えられ、酸化するのを防いでくれます。
塩水にどれぐらい浸けておくのが良いの?
長時間、塩水に浸ければ、変色をより防止できると思われかもしれませんが、そうでもないのです。
ものの1分ほど浸ければ、ナトリウムイオンの膜を張ることができます。長くとも2~3分程度で止めておくことをお勧めしますよ。
なぜなら、長く浸け過ぎると、りんごの大切な栄養素まで塩水に流れ出てしまい、水っぽい味になってしまうのです。
塩水の濃度ってどれぐらいにするべき?
濃い塩水であればあるほど、効果があるように思われるかもしれません。そのために、しょっぱいりんごを食べなければならないのは、苦痛ですよね。せっかくのりんごが台無しです。
そこで、味を変えず、変色もしない適切な塩分濃度をご紹介します!
それは、塩分濃度0.5%です。
1カップ(200cc)の水につき、1gの塩を混ぜて作ります。塩1gは、小さじ1/5程度で、いわゆるひとつまみ(親指と人さし指と中指の3本でつまんだ量です。)と覚えておけば大丈夫ですよ。
りんごを塩水につけるとまずくなる?変色しない代用品はないの?
効果的かつりんごの味を変えない塩水濃度や、浸け時間についてお話ししてきました。やはり、人により多少なりとも塩味を感じる場合があります。
レモン水を使用
りんごポリフェノールより先に、レモンのビタミンCが酸化反応を起こすため、りんごを変色させません。
ただし、レモン汁を入れ過ぎると、塩水と同じく、りんご本来の味が損なわれてしまうため、適切な量は以下の通りです。
砂糖水を使用
塩と同じく、砂糖がりんごに膜が張ってくれ、酸化による変色を防止できます。しかも、味も塩やレモンのように邪魔することがありません。具体的な量は、
はちみつ水を使用
はちみつがりんごをコーティングしてくれ、空気に触れなくすることで、変色を防いでくれます。具体的には、
1カップの水に、大さじ1のはちみつを加えるだけです。
炭酸水を使用
ご家庭にある炭酸水に5分ほど浸けるだけです。まさに、フルーツポンチの要領ですね。
以上4通りお伝えしてきましたが、要するに、りんごを空気に触れさせないことが鍵です。
切ったりんごを、すぐにラップでぴっちり包んだり、保存袋に入れて、空気を抜いて真空状態にできれば、変色を防ぐことができます。
まとめ
りんごが変色する理由がお分かりいただけたかと思います。
要するに、りんごの表面に膜を張り、空気に触れさせないことが重要です。